タミキーリ

緑園の天使のタミキーリのレビュー・感想・評価

緑園の天使(1945年製作の映画)
4.0
エリザベス・テイラーがまだ12歳という時の作品ですが、すでに美貌が完成されている。ひたすら馬が好きな少女が、孤児と出会いレースを目指す。リズが演じるベルベットの母がとてもカッコいい。若い時にドーバー海峡を泳いで横断して優勝した経歴がある人なんだけど、その過去の栄光に固執することなく、次のステップへ進んでいる人で、ベルベットにもそこを伝える。母がベルベットに伝えていることがこの作品の伝えたいことであり、テーマなのだと思う。お父さんや姉妹、末の弟もみなキャラが立っていて面白い家族。ミッキー・ルーニー演じるマイが、最初は何か悪い事を考えていそうな雰囲気なのに、ベルベットに接する内に段々と本人の本来持つ良い部分が引き出され、最終的に彼のトラウマも克服できているようなのも良かった。ミッキー・ルーニーの顔つきも最初とラストではかなり違う。クライマックスのレースシーンは、迫力があり、ところどころに笑いもある。親子で観たりするのはとても良さそうな作品でした。