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天使の涙のodddreamsのレビュー・感想・評価

天使の涙(1995年製作の映画)
4.6
ウォンカーワイおよびクリストファードイルはシネマトグラフィーの神様。こんなドリーミーで幻想的な映画は彼らにしか作れない。他の作品にも通じて言えることだが、登場人物のセリフは決まって言葉足らずでどこか心情を理解しきれないけど、それをフレームの中で美しい構図やライティング、表情の見せ方で有り余るほどカバーしている。どんな人間の中にでも存在するどうとも言えない孤独感や寂しさをヴィジュアライズしており、決して濃密ではなくとも居心地が良く懐かしさを感じさせる。登場人物の彼らと近い年齢の時に鑑賞できたことがとても幸せ。いつか行きずりの恋をしてみたいと思わせられた。
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