g

愛を読むひとのgのレビュー・感想・評価

愛を読むひと(2008年製作の映画)
4.5
◆感想
ただの官能作品かと思ってたけど、テーマが深く、考察力のある方でさえ意見が分かれる程、色んな角度から楽しめる作品でした。

その中でも好きな見方が、主人公ハンナが文盲により、読み書きが出来ない為、考える力や想像力に欠けていたという見方。

その見方で言うと裁判での受け答えがそれを証明している様に思えた。

懲役後半にマイケルの録音テープにより文字の読み書きが多少出来るようになった=考える力、想像力が身に付いた 事で、改めて自分の行った過ちについて絶望し、マイケルが彼女を受け入れてくれなかった事が拍車をかけあの結末になった。。

ってとこも合点がいった。

文盲の人が全て想像力や考えに乏しい訳ではないだろうけど、時代によっては学ぶ機会すらなく、考える余裕もないまま成長した人もいただろう。そうゆう人に一般論かざして正義を振りかざしても、全く無意味だよね。



◆気になった
マイケルが返事をしなかった理由。
面会で冷たかった理由。
ハンナがあのタイミングでロマンス小説を聞きたがった理由。
読み書きを学ぼうとした理由。
the、the…って丸をつけたシーンの意味。


なかなか一つの作品を見直すことはないんだけど、1回では理解できない感情だったのでまたみてみたいです。


以上!綺麗な結末ではないので賛否両論あるんでしょうが、俺は好きですねこれ
g

g