「愛を読むひと」に投稿された感想・評価

奥が深い感じ。バックグラウンドがわかると面白い
ふつうのラブストーリーと思ったら、違った。深い深い話だった
観終わったとき、スッキリはしないけど色々考えさせられる映画だった
ラブストーリーで泣くことってほぼ皆無なんだけど、これは苦しい。苦しすぎる。終盤は特に涙が止まらなかった。
レビュー書きながら思い返しても泣けてくる。

余りにも時間の流れが辛くて憎い。

苦しいとしか言い様がないです。
2人の演技に感服。

このレビューはネタバレを含みます

観終わった後、なんともいえない哀しみしかなかった。思いっきり脱力!

この作品は世界中でベストセラーとなったドイツの作家・ベルハルト・シュリンクの「朗読者」が原作。
もちろん出版された時にこの本は読んだけど、私は映像の方がよりよかったと思います。
主役を演じたケイト・ウィンスレットとレイフ・ファインズ、ミヒャエルの少年時代を演じたダフィット・クロスが、それぞれいい演技をしたなぁ~って思う。
小説では理解できなかった感情をみごとに演じている。
ケイト・ウィンスレットがアカデミー賞で主演女優賞を受賞したのもうなずける。

戦後まもなくのベルリン。15歳の少年ミヒャエルは具合が悪くなったところをひとりの女性が介抱してくれた。3ヵ月後にお礼を言いにいき、21歳年上のハンナと関係を持ってしまった。
たぶん、彼にとっては初恋?本物の大人の愛ではなかったのだろうか。
だからこそ、何もいわず突然消えたハンナにとても複雑な思いを抱き、ああいう行動をとったように私は感じた。
愛と憎しみは表裏一体だと思うから。
それにハンナとのことはトラウマ的になり、ミヒャエルは誰にも心を開くことができなくなり、家族生活も崩壊させてしまう。
なんともむごい再会。
ハイデルベルグ大学のロースクールにすすんだミヒャエルはナチス戦犯の法廷を傍聴しにいく。
6人のSSの女性たちが被告で、そのひとりにハンナがいた!
ハンナは無学で無垢で、言われた仕事をたんたんとこなしていたのだと思う。
法廷でもあるがままを答えるハンナ。重罪を恐れたほかの5人は、リポートを書いたのはハンナだとハンナに罪をきせようとする。
そこでミヒャエルは気づく。
ハンナは文盲なのだと・・・・。だからいつもミヒャエルに本を読むことをたのんだのだ。
ミヒャエルは葛藤する。文盲だという事実を公にだすべきか?
しかし、文盲だということを恥じているハンナの気持ちを尊重し(だけだろうか?)何も告げず、ハンナだけが無期懲役を言い渡される。
そしてミヒャエルはハンナに本を朗読したカセットテープを刑務所に送り続ける・・・。

なんかみていて不条理さも感じたし、かといってナチスの元で彼女がしたことも許されることじゃない。
法廷で裁判官に「教会に閉じ込められているユダヤ人たちがこのままでは死ぬとわかっていて鍵を開けなかったのか?」という質問に、ハンナは答える。
「鍵を開けることはできない。看守が私の仕事だった。」
そして、「あなただったらどうする?」と逆に裁判官に問いかける。
裁判官は何も答えられず、ただどうしようもないなぁ~みたいなそぶりを見せて次の討議へ。
そう、誰が裁けるのだろうか?
生きるために言われたことをしただけなのに。
私はドイツ在住ということでドイツに肩入れしているわけではない。
ドイツは敗戦国ということで何もいう権利はないのかもしれないけれど、苦しんでいる普通の人々はたくさんいる。ドイツ人=ナチスではないのだ。
映画にもアウシュヴィッツの第一収容所と第二収容所(ビルケナウ)の映像がでてくる。私自身も負の遺産は自分の目で見るべきだと思い見に行った。
戦争は二度と起こしてはいけない。それぞれがいろいろな形で泣くことになるのだから。

戦争での事実などを風化させず戒めるためにもこういう映画はとても重要だと思う。
戦争を知らない今のドイツ人たちも、今でもそれを受け止めている。
映画のラストもなんともいえない辛い結果となったけど、ミヒャエルが娘にこの物語を話しだしたとき、彼もやっと自分の道を歩けるようになるんだなーと、すこし明るい気持ちになれた。それがせめてもの救いだったような気がする。
是非、観てほしい映画の1つです。

ただ、この映画はドイツとアメリカの合作映画で英語です。なので人名もミヒャエルは英語読みのマイケル。
できればドイツ語で作ってほしかったかなーとも思います。
でも、ケイト・ウィンスレットだったから、ということもあるしねぇ。
私には難しかった…。
なんであんなヒステリーなのか、怖い💧
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