とかげ

トリシュナのとかげのレビュー・感想・評価

トリシュナ(2011年製作の映画)
4.3
揺れ動き、震える、女性の心の機微を
繊細さを崩さぬように丁寧に
作品に落とし込んでいる。

男性側の愛の理不尽さ、
男性側の状況、
女性にとっての愛と、
家族の生活の為に耐えるホテルでの日々。

男性から心が完全に離れる瞬間など
どれも分かりやすく描写はしていないが
ダイレクトに感じた。
彼女の悲しみの深さ、濃さに立ち会った。

明るい曲調の歌が苦しみと
コントラストを成し、際立っていた。

彼女は1秒でも
彼を愛していたんだろうか。