B姐さん

スパイクス・ギャングのB姐さんのネタバレレビュー・内容・結末

スパイクス・ギャング(1974年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

理想の上司といえば、池上彰でも松岡修造でもなく、佐藤浩市でもない。どう考えてもリー・マーヴィン一択だと思うのだが、世間はどうやら違うらしい。

そんなリー・マーヴィンが少年達と出会い、納屋で会話をしているだけでもう鼻頭がツーンと熱くなり、涙腺がゆるんでしまうのだが、物語は予想を完全に裏切られた。いかに自分が通俗的な物語に毒された大甘ちゃんだったか思い知らされたかんじだ。まるで主人公の少年たちのように。
少年たちの一人は、今や監督として活躍中のロン・ハワード。『アメリカン・グラフティ』でもそうだが、相変わらず世間知らずの顔をしている。
しかし70年代のフライシャーの神がかりっぷりには吃驚だ。

ニューシネマっぽいというと恐ろしく陳腐に聞こえるので使いたくないぐらい、苦く、切なく、悲しく、そして乾いた西部劇としても、そして青春活劇としても傑作。
泣きますよ、「普通に」。

VHS(10/18/2015)
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