ちゃむ

みれんのちゃむのレビュー・感想・評価

みれん(1963年製作の映画)
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ex.セックスファンタジスタの瀬戸内寂聴先生の自伝的小説「夏の終り」が原作。2013年に熊切和嘉も小説と同タイトルで映画化してて、その時は池内淳子演じた寂聴先生ライクな主人公を満島ひかり。仲谷昇が演じた妻がいる売れない作家を小林薫。前夫との離婚のきっかけになった仲代達矢演じた男を綾野剛というキャスティング。そちらは画面がずっと暗くてよく覚えてないけど夏の終りのあのじっとりとした雰囲気はよく出ていた

池内淳子の色気と仲代達矢の顔〜!って感じのくどい表情で最後まで見ていられる感じ。仲谷昇はゆで卵の擬人化みたいな顔。ワンカットしか映らないのに抜群の存在感で手紙を朗読する声だけで怖い本妻の岸キョンはさすがでもっと岸キョンを見たかった。成瀬巳喜男の「浮雲」を監督するはずだった千葉泰樹版の「浮雲」ともいえるので、男と女の断ち切れないぐずついた関係やくすぶりが見たい人にはうってつけかも
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