千葉、松山善三コンビは、63年だけで、本作と「ホノルル・東京・香港」の2本で組んでいる。相性が良いのだろう。作家と、その愛人の前に、かつての恋日だった男が現れる。みれん、腐れ縁。まるで「浮雲」のよう…
>>続きを読む瀬戸内寂聴原作というせいもあるが、男女の理屈ではないやるせない肉欲と情念をとても巧みに描いている。こういうドロドロした男女関係の話は、この頃の映画の方が圧倒的に巧い気がする。最近の恋愛表現はもっと直…
>>続きを読む自分の悪さを自覚して生きるヒロイン池内淳子。妻の気配がウザいのは誰のせいでもない。岸田今日子から中谷昇へのリレーに笑う。ぽや〜んとした仲代達矢が不憫。全てを察しながらにこやかに近所付き合いをする、乙…
>>続きを読む酷い女だ! 不倫物語。 分かりやすく直ぐに引き込まれる。 あっという間に時間がすぎる位に面白い。
つまり池内淳子の演技力の高さ
煩悩と欲望に溺れた男と女
お別れぽいシーンが何度かあっても
ハッキ…
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はぁ〜もういや!凄まじい!
空き缶の反復で終わるとはおもわん、
しんご、しんご、しんご、、
梅を取る乙羽信子の登場シーンに笑みが漏れる客席
仲代達矢の足元、歩き
焦る仲代達矢に価値観をかき混ぜられ…
池内淳子ほんと素晴らしい。夫と子どもを捨てた女は愛人に酌をさせる。なぜそうなったかを省略できる説得力がある。面倒みはいいけど、ガサツに男を傷つけるし、まだまだ恋愛に振り回される隙だらけの女。枯れた仲…
>>続きを読む池内淳子を取り囲むタイルが比喩でも何でもなく破壊される若干バカバカしいOPに始まり、その悪夢の向こう側に覗いたグズついた現実を延々見せつける。弱さとその裏返しの図々しさが顔に張り付いている老けメイク…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
1963年製作公開。原作瀬戸内晴美。脚色松山善三。監督千葉泰樹。
池内淳子や満島ひかりに演じてもらって瀬戸内晴美(寂聴)はさぞかし満足したろう。はて、図々しいにもほどがあろうというものだ。
開業…
人生の絶望、苦悩、弱さが演出でよく表れていると思う。あれだけおどおどしていた仲代が良い仕事を見つけ様変わりするところは省略が活きる。
絶望も、弱さゆえに断てない関係も現実にここにあるものに思えた。…