膝小僧

狩人の夜の膝小僧のレビュー・感想・評価

狩人の夜(1955年製作の映画)
-
なんて過酷なこども映画なのだろうか。狩人が背後に迫ろうとしている最中にも、子らを乗せた素朴な小舟の滑る川面は薄闇に燦々と光り、呑まれるほどに艶やかだ。まだ無垢でいていいはずの子供が耐え忍んで人知れず大人になってしまう様を、許しを与えられる強さをその身に備えてしまった予感を、ただ静かに見届けるほかはない。
膝小僧

膝小僧