主演のベン・スティラーが自ら監督と脚本を手掛け、ファッションモデル界を舞台にした痛快アクションコメディ。
日本でのキャッチコピーは「3%の体脂肪率。1%の知能。」(酷い、誰だよこれ考えた奴・・・。)
また多くの有名人が実名でカメオ出演していることでも一時話題になった。
とはいえ物語の本筋とは全く関係ないので割愛するが、無駄に豪華な采配に地味にテンションが上がること請け合い。
モデル業界をさり気なく皮肉った「棘のある演出」が所々に散りばめられており、ブラックジョークもそこそこ。
ベン・スティラー&オーウェン・ウィルソンのコンビネーションは私生活以外でも健在なようで、抜群の安定感を見せてくれた。名作をパロった演出も最早お約束。
やることなすことそそっかしい二人のかけ合いに思わずクスッと来たが、コメディ映画としては無難な方。
ウィル・フェレルのカマキャラやミラ・ジョヴォヴィッチの悪女っぷりもインパクトがあるにはあるのだが、可もなく不可もなくそこまで印象に残らない。先述の豪華なキャスト陣もそうだが、全体的なバランスが整っておらず、統一感の無さが本作のマイナス点。
変に真面目ぶらず、もっと破茶滅茶にやってくれても良かったように感じた。
個人的に、’80~’90年代のポップスを中心としたサウンドトラックはどストライク。