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君とボクの虹色の世界のタロウのレビュー・感想・評価

君とボクの虹色の世界(2005年製作の映画)
3.6
『Me and You Everyone We Know/君とボクの虹色の世界』




  👀👀👀

 特典映像に日本版予告編が収録されているんだけれど、そこに宣伝文句で"第2のソフィア・コッポラだ!"みたいなニュアンスの言葉があった。コッポラ監督の作品はこれまで『SOMEWHERE』しか見たことない僕だが、そう言われると確かに似た雰囲気があるような気がした。親子の関係を描いている点、目を引く場面や小道具が多い点がパッと頭に思い浮かぶが、、何だろう、作品通しての温度感というか空気感というかが似てるのかな。

 決して上手くいっているとは言えない人間関係を様々な景色やアイテムを交えて映すことで、見てるこちらが100%ネガティブな気持ちにはならない辺り、というか。あの人形可愛いなとかあそこの看板面白いなとか何か魅力的なモノが登場人物たちを囲んでいる。そう思える箇所が2つの作品には数多くあるように思える。『SOMEWHERE』はもう1度見るとして、『ロスト・イントランスレーション』『ヴァージン・スーサイズ』この辺のコッポラ作品も近いうち確認したい、、!

 いくつか好きなシーンを挙げると、まずリチャードとクリスティーンが2人でお話ししながら通りを歩くシーン。人生をその通りの様子に例えて盛り上がる2人の感性が素敵で愛おしくなる。で、話がひと段落してからずっと嬉しそうにソワソワしてるクリスティーンがめちゃくちゃ可愛い!
 もひとつ挙げるとロビーがとある人物とチャットするシーン。可愛くもあり匿名性の怖さもありチャット内容がなかなかに下品だったりで見どころ多し。さらに終盤2人は会うことになるんだけれどもロビーがチャットしていた相手というのが、、

 ほんのちょっとの勇気で世界は変わるかもしれない。月並みな表現だけど、やっぱりそういうもんだよねって背中押してもらえた気する☺︎

◎印象的アイテム◎
・金魚
・パソコン
・ME YOUシューズ
・シルヴィの嫁入り箱
・リチャードの鳥の絵
・ナンシーのマグカップ
・濡れたタオルと乾いたタオル
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