ジーク

ドリームガールズのジークのレビュー・感想・評価

ドリームガールズ(2006年製作の映画)
3.6
夢、とりわけアメリカンドリームは叶えるために他人の夢を食い、犠牲にし、そして得た先に残るものとは・・・


ディーナ、ローレル、エフィは小さい頃から歌手を夢見る三人組。
抜群に歌はうまいはずなのに中々芽がでずローカルのオーディションで燻っている所をカーディーラーでショービズの世界で一旗あげる野望を抱くカーティスに見いだされ・・・


何と無しに明るい映画を観たいと思い鑑賞を始めたところ意外とこの作品のテーマ重いんですねあの有名な主題歌に騙されました。笑
夢、とりわけショービズの世界は本当にアメリカンドリームを掴んだ一部の人間と蹴落とされた死屍累々の人々で構成されており、アメリカンドリームを掴むためには情や心は捨てなければならないとカーティスの視点ではそう見えてこのテーマ残忍だけど真理なんだろうなーと感心。

ただ空気は重々しくはなくミュージカル構成なので楽曲や歌声の力強さに心を振るわされます。

ラストシーンは何だか現場に自分も居合わせてるかのようにホロリとさせてくれますし、意外に考えさせてくれる点も含めてとても良い作品でした。
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