果糖

ドカベンの果糖のレビュー・感想・評価

ドカベン(1977年製作の映画)
4.5
マンガ実写化メディアミックスの最適解(極北?)は70年代に。のっけからシンエヴァのエンディングを先取り。殿馬の飛翔には、映画が映画であるゆえのマジックが詰まっている。原作者、水島新司の怪演もうれしい。

空振りの風圧で直角に落ちるボール。この荒唐無稽さ!

山田、賀間の柔道決戦におけるカメラのズームイン、ズームアウトが作り出すリズムと、それにより際立つ情報開示の切れ味。マジで泣けます。賀間が最後に山田に妹の服を託すシーンも感動的。存外短い野球をする場面も実際の甲子園の映像とのモンタージュが見事で、全く物足りなくない。

そしてずば抜けて再現度の高い岩鬼が本当に最高!包丁持ったサチ子が岩鬼を追いかけまわすシーンは至福!不味い不味いと言いながら庶民飯としてのサンマで飯をかきこむギャグの時代性。影丸との対決場面は、背景のコカ・コーラの看板がバチバチにキマってる。
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