るしおん

ボディ・ダブルのるしおんのネタバレレビュー・内容・結末

ボディ・ダブル(1984年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

主人公のジェイクは売れない、若手の俳優。
彼は閉所恐怖症が原因で仕事を追われ、彼女の浮気もあり、行き場所がない。
そこにある男が友人の留守番替わりをジェイクに依頼してくる。
そこは、見晴らしの良い豪邸。そして、隣人には夜な夜な自慰行為をする女がいると知らされる。
のぞきを続けるうちに、その女に好意を持つようになる。
そんなある日、のぞきから女の殺害を目撃することになるが・・・

デ・パルマのやりたい放題な映画。
それを体現するのが、何とも自由な男、ジェイク。
うれしそうなのぞき行為に、しつこいストーカー、下着拾い、そのあとの唐突なまでのラブシーン・・
前半は「なんじゃこりゃ!」の爆笑シーンが連続。

ヒッチコックオマージュが過ぎるとして有名らしいけど、
個人的には、
ロングビーチでのぐるぐる回転しながらのラブシーンでは、リメイク版の「ロボコップ(2014)」を、
ポルノ女優がキーになる映画といえば、「ナイスガイズ!」なんかを想起した。

「リラックス」が流れる唐突なミュージックビデオ風も含め、全体的な80年代らしい軽薄さやけばけばしさが、逆に新鮮。

ボディダブル(替え玉)や、閉所恐怖症もきちんとラストで回収されていて、最後まできっちり楽しませてくれる。

なんともサービス満点の作品だと思います。
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