IMAX上映で再鑑賞。
「ファンタジー小説の実写化(しかも超大ネタの指輪物語)」みたいなド定番のネタをよくぞここまでの完成度で再現したなと。
もうそれだけで満足だし、それだけしかやってない作品とも言える。
指輪は煩悩と中毒の象徴、具体的に言えば覚醒剤のようなものであり、一目見るとハメたくてハメたくてしょうがなくなるのである。
その衝動に唯一対抗できるのは、無欲かつ意志の強いホビットのフロドのみ、ってのが上手い。
持たざる者(ホビット)が唯一持てるのが「力の指輪」なのだ。
アルゴランとボロミアの役が重複してる、ホビット4人は多くね?、貴重な魔法使いのガンダルフがそこで抜けるん?、さすがに尺が長い、など気になる点はあるが、このボリュームだからこそ"旅"を疑似体験できる。
ウルク=ハイがプレデターみたいでカッコイイから、ピーター・ジャクソンが本来撮りたいのはこいつらなんじゃないかと思う(ホラー出身の監督だし)。
しかしまあ指輪の魔力が本格化する前とはいえ、数十年指輪を保持して悪用しなかったビルボの精神力が一番すごいわ。