傑作です。
伊丹十三の監督2作目。
2作目なのに、編集、カメラワーク天才的。
所々に挟まるオムニバス形式の食にまつわるショートストーリーが大した話じゃないけどジワジワと面白いし、絶妙なのタイミングで挟まってくる。
数十年ぶりに見たけど、フランス料理店(加藤賢崇!)の小噺、岡田茉莉子のスパゲティ食べ方マナー教室の小噺、なんか未だにたまに思い出すもの。
役所広司演じる謎の男が愛人のクリームまみれの乳房を口に含むシーンと
エンディングの赤ちゃんが母乳飲むシーンが重なります。彼の死の間際の走馬灯なのかもしれません。
徹底して食=生きる=性にこだわっていますね。
奥さんの宮本信子を最高に魅力的に描いてます。山崎努、役所広司に自分を投影してようです。