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ラッシュアワーのRのネタバレレビュー・内容・結末

ラッシュアワー(1998年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

1999年のアメリカの作品。

監督は「X-MEN:ファイナル・ディシジョン」のブレット・ラトナー。

あらすじ

愛娘を誘拐された在ロサンゼルスの中国領事が香港から腕利きの刑事リー(ジャッキー・チェン「ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!」)を呼び寄せる。それが目障りなFBIはロス市警きっての破天荒刑事カーター(クリス・タッカー「AIR」)を監視役として派遣する。最初は反目し合っていた2人だったが次第に結束を固め、やがて意外な黒幕を突き止めていくのだが…。

アマプラにて。

実は俺自身、恥ずかしながら「ラッシュアワー」シリーズをこの年になるまで観たことがなくて…。昔金ローでやってた時に途中まで観たことがあるにはあるんだが…。

まぁ、元々ジャッキー映画はあんまり観ないまま、大人になってしまったのもあったんだけど、流石にそろそろ観なきゃなと思い、ようやく鑑賞しました。面白かったです。

お話はあらすじの通り、「バディもの」なんだけど、あのジャッキーが、あのクリス・タッカーとバディというのがそもそも面白い!ジャッキー演じるリーは真面目で落ち着いていて、その分クリス演じるカーターが破天荒というバランスも良し。

で、リーの方はやはり全盛期のジャッキーが演じているから、初っ端から二階建てバスに乗った状態で標識にぶら下がったり、敵とのアクロバティックなアクションのつるべ打ちの連続でやはり体技が抜群にすごい!!一方、カーター演じるクリスの方はアクションはそこそこにとにかくしゃべり倒す!!吹き替えだと山ちゃんが演じているのもあって、まぁマシンガンのようにずっと喋り続けていて、そのせいで大事な局面でも全然シリアスにならないで、今作のコメディとしてのトーンを落とさない役割に徹している印象。

で、2人は当初はお互いの利害が一致しないこともあって、反目し合っているんだけど、段々と行動を共にすることで「バディ」としての絆が芽生えていく。

特に敵が潜伏する中華屋の前で張り込んでいる時にエドウィン・スターが歌う主題歌「ウォー」をリーが歌っているのにカーターが反応して、一緒に踊りまくるパートはなんかコンビになった!って感じがして良かった。

つーか、この曲ふつうにノリのいい曲として耳馴染みがあったけど「戦争!なんになる?」みたいな反戦的メッセージが込められている歌詞だったんだなぁ。全然曲の意味合いと今作の雰囲気あってないじゃん笑。

で、クライマックスは黒幕の正体(まぁ、でしょうねー!)も明かされ、中国の古代遺産が展示された会場内でのバトルが展開されていくんだけど、ここではジャッキーのアクションの真骨頂!!倒れそうな遺産を守りつつ、戦わなければならない無茶な状況下で、遺産を手で押さえながら、足技で対応したりとジャッキーならではのスピーディーでテンポの良いアクションが堪能できた(高速回転弾除けもすごい笑)。タッカーもタッカーで敵幹部のサン(ケン・レオン「search/#サーチ2」)とのバトルで「お互い素手で勝負しよう」と言いつつ、もう片方に隠し持っていた銃を撃とうとするサンにくるぶしに隠し持っていた銃で騙し討ちでやっつけるシーンとかかっちょよかったなぁ(死体にハンカチを投げ捨てて「人を殺して捨て台詞」も決まってた!)。

ラストはカーターの助けででっかい旗を滑り降りて着地だったりと最後までアクションの見せ場を用意しつつ、エンドロールではジャッキーお決まりのNGOシーンでほっこりさせる…。うーん、アクションとコメディのバランスが良くとれた作品でした。
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