Kientopp552

陸軍中野学校 開戦前夜のKientopp552のレビュー・感想・評価

陸軍中野学校 開戦前夜(1968年製作の映画)
3.0
 日本製ボンド映画となれば、ボンド・ガールが出てこなくてはスパイ映画にはならないから、本シリーズでも、各々それと言える女優が登場する。小川真由美(第一作で、市川の許嫁として登場、敵側スパイとなる)、村松英子(第二作で、神戸の売れっ子芸者で実は中国共産党側のスパイとして登場)、松尾嘉代(第三作で、中国国民党側スパイとして登場)、そして本作では、小山明子が、抗日抵抗組織のスパイとして登場する。市川と小山の接吻シーンは、画面構成が斬新であり、カメラを右上に据えて、市川の後ろ姿、小山の顔面への斜め上からの構図で、接吻時の小山の目蓋の動き具合が彼女の心境を微妙に表現し得て秀逸である。フィルム・ノワール感が満載である。
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