2023年、90本目。
初見。
70歳になった老婆を山に置いてくるという姨捨山のシステムが残る村があり、山に置いてかれた主人公である老婆は、寒さで死にかけるも、謎の老婆たちに助けられる。過去に山で捨てられた老婆たちは山向こうで老婆だけの村「デンデラ」で生き延び、村への復讐を計画していた。
決行の日まであとわずかとなるが、様々な困難が襲いかかり、どうするのかというお話。
佐藤友哉の原作は既に読了。
正直、本の中で表現されるような緊迫感のあるシーンはなく、映画という、時間にある程度限りのあるフォーマットということもあり、かなり内容も端折られているが上手くまとめてはある。
原作では、そこまでして生きるとはなんなのか、死ぬ事とはというテーマを持った割とお話に対して深い作品ではあるが、今作ではそこを深く掘り上げられていない。
予算の都合などあると思うが、あからさまな下手なCGとかではなく出来る限り工夫をして表現しようとトライしている事があるようには感じたが、それが面白いかと言われると別に面白い作品になっているわけではない。
よってこのレーティング。