映画素人

東京物語の映画素人のレビュー・感想・評価

東京物語(1953年製作の映画)
5.0
はじめての小津安二郎作品。もちろん映画素人なので、小津安二郎に詳しいわけではない。名前を聞いたことがあるくらいである。『東京物語』これまた名前だけ聞いたことがある作品で、ずっと観よう観ようと思っていたが、ようやくこの作品を観ることができた。観て一言、ぶったまげた。何にたまげたかと言うと、笠智衆だ。笠智衆は男はつらいよの御前様を演じていたのでよく知っている。老け役として名高い笠智衆だが、何と『東京物語』の時に49歳であるというではないか!!なんという名演技だ… 彼はこの作品ではお爺さん役を演じているが、完全に役に染まっている。1人の普通のお爺さんにしか見えない。声の弱々しさ、歩き方や行動の一つ一つがお爺ちゃんそのもの。49歳でこんなに上手く老人を演じられるのは笠智衆くらいのものだろう。本当に驚いた、観てよかった。まだまだまだまだ語りたいことはあるけど、それは再鑑賞してにしようと思う。とりあえず、こんなに素晴らしい作品に出会えて良かったとしか言いようがない。
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