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東京物語1953年製作の映画)

上映日:1953年11月03日

製作国:

上映時間:135分

ジャンル:

4.1

あらすじ

「東京物語」に投稿された感想・評価

いつか観ようと思ってた小津監督の代表作をとうとう鑑賞。想像よりもずっと面白かった。

評判通りの映画史に残る傑作!と評価できるほど審美眼を持っているわけではないけれど、約70年前に作られた映画にも関わらず、現代の人間を2時間以上全く退屈させなかったことがまず驚嘆に値する。

この作品を評するときに一番言われていることだけど、やっぱり"家族"っていう、時代や国を超えても変わらない普遍性のある物を描いているからこそだと思う。

親をなんとなく疎ましく思ってしまう子供達の気持ちも理解できてしまうし、同時にないがしろにされている両親への悲哀も感じられる。両親のちょっとスローテンポなやり取りが絶妙に可愛らしくて、これが余計に感情を揺さぶってくる。特に冒頭の空気枕のやり取りの微笑ましさよ。

家族の在り方が大きく変わらない限りは、この作品の魅力は今後も色褪せることはないんだろうね。
mi

miの感想・評価

3.6
濱口竜介の映画をもっとわかりたくて、日本映画の巨匠たちの作品を観ることにしました。堂々たる一本目、いや〜、面白い!!!!!!


序盤は構図の美しさ、アップのカメラ目線語り、この時代の声や身体、時間感覚などをバラバラに楽しんでいたんだけど、それは普段の鑑賞態度とは違っていて、なんだか映画を見ている感じはしなかった。

だけど熱海の宿がうるさくて眠れない場面で「えっこれ馴染めないサークルの合宿で馴染めないから先寝ようとしたのに周りがうるさいし歌い出すしで最悪だったあの夜の私じゃん…」と思った瞬間からこの映画が現在に接続されて、急に全要素が映画の魅力というひとつの塊になって入ってきた!いつもの映画とは違う、けれど確実に映画を観ている状態。
そっからはもう楽しくてたまらん。やっぱり何よりも画面が素晴らしいなあ、スコンとはめるのが過剰で良い。立方体の練り消しの面を撫でるあの感覚に近い。

「これ『ハッピーアワー』で観たやつだ!」がたくさんあった、逆なんですけどね…。
小津監督と言えば、ローポジションの固定アングル長回し、みたいな勝手な先入観を持って鑑賞するも、意外や意外、カット割りが非常に細かく、70年前とは思えない編集スキルに釘つけになりました。

血縁があるからと言って、いつまでも家族が強固な絆で繋がる訳じゃない.......現代にも通じるややピリッとした普遍的テーマを非常に優しいタッチで描いてくれました。

これはまたこの先、何十年も変わらず語り継がれる超名作!
1953年の映画なんですね。
ちょっと驚きました。

たぶん年老いた親と家庭を持った子の関係って悲しい部分だけど、この時代も今もあまり変わらないと思う。
笠智衆の淡々と話す言葉が優しく悲しく楽しくてジンときた。
酔って帰宅した父と娘の杉村春子とのやりとりが面白い。

ロバートデニーロの「みんな元気」を思い出しました。
なおし

なおしの感想・評価

3.7
初の小津安二郎映画。

舞台は戦後復興が進む日本。
どんどん変わっていく東京という街で、それに合わせるように自分の生活を築いていく息子たち。
その中で夫を亡くし、過去と決別できず、なかなか先に進めない紀子が一番お義父さん夫婦と親密な時間を過ごしたのは必然であるように感じつつも、作品全体の寂しさ、侘しさに繋がっているのではないか。

ラスト、京子と紀子が話しているシーンでは自分としては京子よりの考えである一方で、紀子がいうように自分の生活、両親といた時と変わるというより、別の生活ができるという感覚も少しわかるような気がした。
だからお姉さんも決して意地悪な心の持ち主というわけではなく、母を思いやる自分がある一方で、東京の生活を守らなければならない自分が共存している存在なのだと感じた。

変化していくもの、変化しないもの、共存するもの、様々な価値観や感情が繊細に描かれている作品だと思います。
Kaiyababa

Kaiyababaの感想・評価

4.5
とにかく構図がすごいね。定点カメラであそこまでの絵の力を感じられるのはやばい。けどストーリーは割とハマらなかった。
ふな

ふなの感想・評価

4.7
観て良かった。

構図がビシバシ決まっていて異様とさえ感じた。

拗ねた子どもの言動とか態度は60年以上前から全く変わらないんだなと思っておもしろかった。

このレビューはネタバレを含みます

紀子に救われた映画だった。

個人的には好きな映画だ。
けれど現代人には人の細かな機微を読み取るのが難しいのでは無いかと感じた。

本音と建前も多い。
志げは口は悪いが悪い人では無いのだろう。
それが兄から朝まで母親が持たないと聞いた時に泣き出していたのに表れている気がする。
浜一

浜一の感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「キネマの神様」の劇中で『おだの「東京の物語」』と言われ、ラストシーンで汽車が走るカットが引用されていたのが、この作品。評判が良い北川景子の役のモデルは原節子。女優引退後は亡くなるまで公の場に姿を現さなかった人なので、「キネマの神様」でも北川景子の役だけ現代の役が付いてなかった訳。
以前にビデオで見ていたものの、しっかり観るのは初めて。改めて観てみると山田洋次の「東京家族」にそっくり。調べたら今作をモチーフに「東京家族」を作ったとか。
他作品についてばかり書いているので、ここから「東京物語」についての感想。
田舎から出てきた両親の相手をしようとする子供たち。しかし、それぞれの仕事など事情があって邪険にする訳じゃないけど・・・ちょっと早く帰ってくんないかな?と、登場人物と同じように身につまされる思い(苦笑)
物語として普遍性があるので、それが時代や場所が違っても評価される理由?いや、それだけで世界の様々な映画監督からリスペクトされる理由にはならないか。あの独特のカメラに向かって台詞を喋り、同じような画角のショットを交互に切り替える演出?
小津安二郎監督作品はほとんど観てきてない(前述の通り、「東京物語」を流し見程度と「晩春」。こちらはしっかり。)ので他にも観てみたい。
こふく

こふくの感想・評価

4.0
小津安二郎名作。まさに東京物語。
事件が起きるわけで無く強弱も少ないのだが、親子・夫婦=家族との距離感が哀愁を誘い、どの人物にも共感出来る部分がある。
酔っぱらいお父さん達の静かな苦悩。
原節子「いいんです、私、歳とらない事に決めてますから。」の笑顔にグッとくる。
では鑑賞後に「東京物語とはどんな作品か?」と聞かれたら一番に思い描くのは沢山シーンに出てくる"団扇"でした。
しかし杉村春子さんが素晴らしくハマっていたのが作品全体のリアリティを増したのかなと。
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