熱海に出かけた二人が眠る部屋の襖の前に並んだ二対のスリッパの配置が美しかった。
遥々遠方から出向いた親を労えない子どもたちと、それを恵まれている方だと受け止める親心の描写や、母の死後に形見の分布に…
東京がそうさせるのか。
戦後、産業の転換が進んで、都市への集中が起きたわけだが、血縁が薄まるというのは過言かもしれないが、どこか引退後ぽっかり穴が空く人が増えていったんだろなあ。
息子娘たちは尾…
仮に家族的人間関係の断層が主題だとして、それが主題として誇張されていない。
場面や感情に沿わない固定的なカメラワークや音楽を含めて、出来事の推移を無人称的に映していくような淡々とした映像が映画への没…
繊細な映画だった。
東京という場所へ可愛い孫と自慢の息子・娘に会ったり、観光したりと思い描いてきたのに、扱いを面倒がられ、一番よくしてくれたのが義理の娘。
人を真正面から撮る映像も新鮮で、人間を…
「翌朝まで持てばいい」と言われた時の、夫の反応と、娘の反応の対比えぐい。
志げの発言「喪服を持って行きますか?」えぐい。かと思えば死に目では泣き。かと思えば、「お父さん先のが良かったわ」異常すぎる…
淡々とした日常の描写の中で、子どもが自立したあとの親子関係の哀愁が感じられる。
子どもたちも冷たいというよりは、自身の生活に一生懸命で余裕がないという様子で、それが日常描写の中で感じとれる。
発言と…
小津安二郎の代表作にして、数ある邦画の代表作と言っても良い名画。
東京見物にきた年老いた夫婦と、その相手をする娘息子たちを描く。
他の小津作品と同じく、現代的な娯楽向けのアクションはなく、劇的とい…
胸が痛くなった。
歳をとった両親を疎ましく思う子供たちの姿に、自分を重ねた。就活が始まりただでさえ忙しい中、トラブルをよく起こし、何度も電話をかけてくる祖父母のことを煩わしく思ってしまっていた。自…
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