東京物語の作品情報・感想・評価

「東京物語」に投稿された感想・評価

saho

sahoの感想・評価

4.5
"私、ズルいんです"

山田洋次監督の家族物語を見る前に、もう1回復習。
この映画を見てないのに「映画好き」っていう人は本当の映画好きじゃないと思っている、個人的に(笑)
もう終始切なかった。「忙しい」を理由にして両親の相手をせず、邪魔者扱いする子供たちに対しても、「ありがとう」「ごめんね」と対応する哀愁漂う両親は見るに堪えなかったわ…。

親は絶対大切にしなきゃいけない。
だけど、家族よりも血が繋がっていない人の方が温かみを持って接してくれることもある。
家族のあり方についてすごく考えさせられた。
数々の名シーンがあるけど、やっぱりラストのシーンが1番好き。
紀子が泣くのは、台本にはなかったそうな。
原節子、上品だな〜。

161本目 / 2018
Yoshimitsu

Yoshimitsuの感想・評価

4.5
今とはかなり異なった風習や言葉遣いがとても新鮮に感じた。

なんか切ない映画だった…
他人の方が身内より優しく感じることってあるよなぁ🤔
いろいろ勉強になった!
ヒルコ

ヒルコの感想・評価

4.0
これは確かに名作中の名作!実の子供は冷たく、他人である嫁は優しい。けれどそれは他人だから出来る優しさに他ならず、だからこそこの老夫婦はどれほど子供から冷たくされても結局「孫より子供が良い」とさえ言う。そしてこのタイトル。胸が痛みっぱなし。長尺ながら何の無駄もない映画。それにしても杉村春子のうまさには舌を巻きます!にくったらしいことこの上ない!
aoi

aoiの感想・評価

3.9
お父さまの哀愁のある表情と柔らかい話し方がとても温かかった。
家族に対して、また当たり前のことにでもナチュラルに「ありがとう」「ごめん」を言える心が美しい。

それにしても!
こんなにも、このまま終わらないでくれ…と切に願いながら「終」を迎えることもあんまりない。切なすぎる…

「忙しい」と「仕方ない」の組み合わせは、あまりにも寂しい。
決して疎ましい父母ではなく、むしろ福の神のような老齢の父母なのに、人は当たり前の存在ほど粗雑に扱ってしまう。
すでに実家を遠ざけてしまってる私にはとても後ろめたい。
自分の生活が忙しい時、いざ実家から両親が出てきても、私だってあの薄情な息子や娘と近い心境になるかもしれない。
実家に召集されても、煩わしさも少しは感じるだろうし、ムダのない最短ルートや最適プランを冷静に考えてしまうはず。
付き合いや処理の感覚で捉えている節がある。とても心苦しい。
大人になる事や独り立ちする事は、冷血になることではないのにね。
当たり前の存在を大切にできる心はいつから薄れていってしまうのか。


fixカメラだからこそ、と言うべきか、こんなにも奥行きが感じられるなんて!
襖や手前の小物が絶妙な配置で、小気味好いレイヤー感がすばらしい。レイアウトのセンスが鬼だわ。

# 222/2018
お馴染みのメンバーで似たような役柄なので、何作か観ているうちに他の小津作品と混乱してくるけどやっぱりいい作品。古き良き日本の夫婦という感じで両親ののんびりした雰囲気がとても心地よく、原節子との関係性が心にしみる。
50年代の日本。
町並みは全然違うが、所々あまり変わっていない風景も。
ストーリーは静かに進んで行くが、登場人物のキャラクターがかなりデフォルメされているので、映画のテーマがはっきり分かる。
独特なカメラワークもキャストの表情をうまくとらえていて、登場人物の設定が分かりやすい。
古い映画であることで、逆にテーマが普遍的であることを認識させられる。
傑作でしょう。
Masami

Masamiの感想・評価

3.3
今から65年前の作品。

終戦後、豊かになってきた頃の日本の風習が見て取れる。夫はスーツで風呂敷、妻は着物にボストンバッグ。広島から東京まで電車で1日半。尾道では洗濯物を重ねて干してるけど、東京では煙突からもくもくと煙が立つ。

しかし人間関係は風習ほどの違いを感じず。親と子の関係や夫婦のあり方が、身内とは遠く、義理の関係の方が親身でというのは今の世も変わらなくじわじわとした共感を生む。

ローアングルで部屋の中を追うカメラワークや、笠智衆演じる父や原節子演じる義理の娘のカメラ目線がなんともいい味を出している。

ラスト付近の母が亡くなった後のやり取りはなんと言えない。年代的に親に対する丁寧な言葉は美徳だが、一抹の寂しさや冷たさを連想させる。しかし笠智衆演じる父は、そんな子供たちの気持ちを汲んでいてもどこまで行っても暖かい。
tkmgrmx

tkmgrmxの感想・評価

5.0
小津の緻密な構図や神経質なまでの細部へのこだわりも凄いけど、原節子と笠智衆のかけあいの素晴らしさたるや。
とある老夫婦が
親戚のいる東京に向かい、
その日常が描かれている作品。

本当に日常が表現されているのだが、
そこにはどこか老夫婦の
孤独感が伝わる描写が挟まれ、
ほのぼのしながらも、
何か引っかかる感じが、
非常にリアルで良かった。
みそ

みその感想・評価

5.0
家族について、親の最期について、日常の所作について、思いやりについて、今一度考えてみようと思わせられる作品。自分がいかにガサツに生活してるか、不用意に言葉を発してるか、反省したくなる。それほどに、人物1人1人の発する言葉に無駄がなく、丁寧だった。
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