東京物語の作品情報・感想・評価

「東京物語」に投稿された感想・評価

hc

hcの感想・評価

4.5
最初の空気枕のシーン最高だなぁ。

日常の時間がそのまま切り取られて映画に。
スローペースに、リアルな間合いで織りなさられる自然の中に、真理を書く。
てつ

てつの感想・評価

4.5
恥ずかしくも、やっとこの歳でちゃんとこの物語を見れた。
家族の絆や死がもたらす喪失感。
根底に流れる血のようなメッセージは普遍的ではあるが尊いやり取りである。
とみが亡くなるシーンの笠智衆の「そうか」の三文字で全てを物語る豊かさは圧巻。
変わりたくないが、時の流れに抗いきれないことを認めざるを得ない紀子役の原節子の芝居にも舌を巻く。
Haru

Haruの感想・評価

5.0
かわいい孫より子がかわいいなんて泣けてしまう。

世界の映画史に残る永遠の名作。
カヲル

カヲルの感想・評価

4.0
圧倒的な家族のリアル。
誰も悪い人がいない。みんないい人なんだけど、生活に追われて自分のことで精一杯。時代背景もそうさせるのかもしれないけど、今となんら変わりない。変わりないからこそこんなにも胸が苦しい。
当たり前に続く明日は尊いということを再考させられました。
桜子

桜子の感想・評価

4.4
独特な構図と会話のショットで進む物語は単調なのに、じわじわと両親の背中に悲哀が滲み出てきて、ずっしり深いテーマに胸が痛くなる。

他人の方があたたかいことだってある。両親はそれを痛いほど感じただろうけど、表に出すことはない。代わりに見せるのはいつも些細な幸せに対する感謝だけ。彼らの日本語はとても優しくて美しい。
ゴロエ

ゴロエの感想・評価

5.0
小津安二郎デビュー
すごい映画だしすごく好き

めぞん一刻に惹かれる理由がわかった
ふ

ふの感想・評価

3.5
四角い構図が多くてそれが気持ちいい。
初めて白黒観たけど面白かった。
Ronnie

Ronnieの感想・評価

4.7
恥ずかしながら、映画が好きなんて言いつつ、一度も見たことなかった小津作品。理由は、、、眠そうだから。
Wikiより引用:『上京した年老いた両親とその家族たちの姿を通して、家族の絆、夫婦と子供、老いと死、人間の一生、それらを冷徹な視線で描いた作品』
ほらっ、眠そうでしょ。スリルと波乱に満ちた黒澤映画のイメージと真逆のイメージですよね。日本映画史を知る意味で、一応観ておかないとと思って、半ば義務的に鑑賞した結果、、、

コレは傑作だ!

大概映画は主人公に対して敵対する人(悪役)がつきものだけど、この作品に出てくる人たちは全員根はいい人なんです。
東京見物をとっても楽しみにして、汽車で子供たちを訪ねる老夫婦、
喜ばせてあげたいのに、仕事に追われて止む無くかまってあげられない息子たち、
仕方がないと納得しつつもちょっと寂しそうな周吉(笠智衆)の切ない表情、
なんとか楽しませてあげたいと思う紀子(原節子)の健気な優しさ、
昭和のどこにでもありそうな日常が、こんなにも胸に染みる。ありきたりの人情ドラマとは一線を画す、とても素敵な映画でした。もし僕と同じように食わず嫌いで観てない人がいたら、観て損はないと思いますよ。
「ありがと」っていうストレートな言葉がこんなに心に染みる映画はない。
普遍的なテーマ、冷淡な視点、永遠に残る映画。
小津安二郎作品の代表作。
1950年代の作品。尾道に住む老夫婦が、独立して東京に居を構える子供達を訪ねて東京へ旅行する話。
60年前に作られたとは思えないほどよい出来だった。
まず役者陣が醸しだす雰囲気が素晴らしい。田舎のゆっくりした時間の流れを見事に表現し、その場を経験していないのになぜか懐かしい雰囲気になる。また笠智衆の素朴な演技や原節子の美しさなど現代映画とは比べ物にならないくらい素晴らしい。また小津安二郎が拘りぬいたという構図の素晴らしさも目を引いた。写真にもなりそうな遠近感を活かした構図は、物語の要所要所で的確に使用され、場面の切り替えを見事に演出している。

ストーリーは、両親と独立した息子達との微妙な心情の食い違いを描いて進んでいく。
多くは語らず子供の言う事を受け止める両親。しかし心の何処かでもっとこうしてほしいと言う欲もある。一方で、両親の事は大事に思うが、居続けられると少々厄介だと言う子供達。自分たちの生活や出費もかさむのであまり迷惑をかけないで欲しいと思っている。
そこに、戦死した次男の嫁である紀子(原節子)が登場する。紀子はかれこれ8年程、洋裁工場で働いておりひとり暮らしをしている。話が結末に向かうにつれ、実の子供よりも他人の紀子のほうがよっぽど両親を大事にしてくれるという事がわかってくる。また、紀子自身はそれを偽善のようにも感じ、自己嫌悪を抱いていた。物語のラストでは、紀子が父親に「私はずるい人だ」と胸の内を吐き出すが、父親はそれを理解した上で「いい人を早く見つけなさい」とアドバイスをする。
この種の映画は特にハッピーエンドで安易に片付けるのではなく、見た人それぞれの心に何かを訴えかけるチカラがある。私の場合も親は離れて暮らしているので、親孝行はなるべく早くしておかないと後悔すると再認識させられた。
また世間では今も昔も嫁姑問題など下世話なドラマがたくさんあるが、そんなつまらない事を考えずに相手を思いやる気持ちを持って欲しい、と思った。親としては子供に過度な期待はしない、求めない。子供も親に甘えてばかりいないで独立して生計を立てる。その上で親を大事にする。こう言った当たり前の事がなぜ出来ないのか。60年前も今も変わらずに親不孝者は存在するし、ダメ親も存在する。やはり、「今の若いものは…」という人を信用してはいけないと思った。
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