あだち

東京物語のあだちのレビュー・感想・評価

東京物語(1953年製作の映画)
4.8
てっきり今は滅んだ古き良き日本の家族像はこれじゃ!を見せる映画かと思ったら180度違った。

離れて暮らすうちに家族の絆が、いつのまにか無償の愛情というより儒教的な義務感という側面の方がでかくなっていて、そのことをとてもとても静かに呑み込みながら、それらすべてに微笑み続ける老夫婦。悲劇というにはあまりに平和で当たり前だけどこれほど悲しいことってない。
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