ズルル

玄牝 -げんぴん-のズルルのネタバレレビュー・内容・結末

玄牝 -げんぴん-(2010年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

はじめ、最新の医療がありながらそれを否定し、昔の生活をしていれば安産だというこの産婦人科の考えは宗教的な感じがした。しかし通う女性は凄く生き生きしているし、沢山考えて自然分娩を決断した理由を話す映像はぐっとくるものがある。

例えば、病院で知らないうちに陣痛促進剤を打たれ、それでも子宮口が開かずお腹を押された事が恐怖でトラウマとなり産まれた子をかわいいと思えなかった女性。
また死産した女性は、こちらの産婦人科で胎盤と一緒に剥がれて出てくるまで待つという事をしたという。この女性はこう言う。「もし病院で他人の手によって亡くなった子を出されたら、もしかしたら本当は生きていて無理矢理出されて亡くなったのではないかと考えてしまうと思う。」自分もきっと同じ事を思う。悲しいが。

女性達は毎日よく動き、食べて、休む。出産は不安より楽しみだし早く会いたい!と言う。そして産まれてきた赤ちゃんに、ありがとう、会いたかったよ、と何度も口にするお母さんの姿はカラダの底から感動する。ただ、終盤の気持ちいいは意味が分からなかったし気持ち悪さがあった。
まぁ、今までずっと出産に恐怖のイメージしかなかったけど少し前向きな気持ちになれた。

あと音楽がロケット・マツ
ズルル

ズルル