Wisteria

活きるのWisteriaのレビュー・感想・評価

活きる(1994年製作の映画)
3.0
福喜が賭博で何もかも失う所から始まる物語。心を入れ替えて人生を立て直す中で文化大革命の荒波に巻き込まれて行く。

当時の中国や文化大革命の空気は、私には到底理解の及ばない世界ではあるけれど、分かる人が見たらこれほど刺さる映画もないんだろうな。

大真面目な中にもクスッと笑える所もあって、暗くなり過ぎないし、リアルさもあった。

長男が事故死、長女が出産で亡くなり、福喜と家珍が不憫でならない。貧しくても家族で生きて行きたかっただけなのに。

最期、義理の息子と孫と四人で食事をする笑顔のシーンで終わったのが、切なくも救いのあるラスト。

しかし、結婚祝いが豪華な額縁入りの毛沢東の肖像画(写真?)ってのがもう、これは笑っていいのか?笑ってしまった。ゴリゴリにシリアスなシーンだったのに、福喜のアホな顔が・・・(笑)。
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