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活きるのsamsaaraneのレビュー・感想・評価

活きる(1994年製作の映画)
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お母さんからだいぶ前に聞いててずっと観たかった。まさかアマプラにあるなんて。

色々な感情が湧いてくる。この時代を生き抜いた人たち本当にすごい。

同じく文革の時代に翻弄される人達のお話の『覇王別姫』は高校生の時にYoutubeで何となく観て衝撃を受けて、載っけられてる間に急いで2回観たけど、この映画もこれから何回も観返すんだと思う。

どん底まで叩きのめされるようなことが次々に起こるから何回も中断した。私が今もしあんな状況に置かれたら、隣人にあんなによくしたりすることってきっとできてないし、毎日ただ辛い辛いって嘆いてたと思う。

同じような経験をして苦しんだ人たちって普通に沢山いたんだろうな。でもみんな子供たち、孫たちの時代はきっと今よりよくなるって信じてみんな踏ん張ってきたんだ。熬过来的。

どんなに辛いことがあっても活きるんだ。活きるってこういうことなんだ。

家族で一緒にほかほかのご飯食べてる姿に本当に救われた。あと家珍が春生に生きるように言うシーンが特に心に響いた。春生はあの後どうなったんだろう。

区長や春生が弾圧されたのは本当になんで?医者の王先生みたいに知識分子だった訳でもなさそうなのに。走資って訳されてたけど、資本主義者って決めつけられたって事?ルーツあるのに不勉強すぎてまるで分かんなかった。

おばあちゃんがちょうど鳳霞と同い年くらいな気がする。中学卒業してすぐタイピストに抜擢されて、最終的には解放軍のダンサーか何かをしてたんだっけな?人民服着て紅領巾巻いて敬礼してる写真が家にめっちゃあった。ダンスと歌が大好きで、誰に対しても思いやりがあるけど学がなくて、いまだに毛沢東の事を讃えるような人。毛沢東が死んだ時、ベッドに突っ伏して泣いてたってお母さんが言ってた。

逆におじいちゃんからは若い頃の話をあんまり聞いたことない。哈軍工出たくらいだから何か思うことはずっとあったのかも。2人に詳しい話聞いとかなきゃな。全然違う話が出てきそう。

あの時代の中国のリアルな生活ってなかなか知る機会ない気がする。学校で習うこととかなかったしなんかタブーな感じあったし。この映画も本土じゃ観れないっぽい。すごい国だよ。
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