続編が作られる度にストーリーもバトルシーンも熱くなっていく『ロッキー』シリーズ。例え世界チャンピオンになったとしても、ロッキーの芯の部分にあるお調子者的な性格はいつも通りなのが笑ってしまう。
だがメンターであるミッキーの死により意気消沈するロッキーの姿は見ていてとても胸を締め付けられる。言わばミッキーはエイドリアンに次ぐシリーズのヒロインだ。これには観客もロッキーと同様、ハングリー精神を失うのも無理はない………。
だがそこから宿敵のアポロが来て、カリフォルニアで修行して、からの何気にシリーズ初となるロッキーとエイドリアンの本気のぶつかり合い、からのからのシリーズ恒例のトレーニングシーンに誰もが心を燃やしたことだろう。前作のエイドリアンの「勝って！」からのトレーニングシーンも胸熱だったが、今作のも中々に激熱だ。
そしてラストのバトルシーンは圧巻の一言。アポロ直伝の技によりロッキーの戦闘スタイルの変化は非常にわかりやすく、バトルのスピード感も満載だ。クラバーの攻撃を耐えて耐えて耐えて、最後に怒涛の連撃を繰り出すロッキーが兎にも角にもカッコよすぎる。もしここがリングだったら私も「ロッキー！！ロッキー！！」とエールを送っていたことだろう。
試合後、マスコミ抜きのリングにて行われるロッキーとアポロのひっそりとしたリベンジマッチもまた良い。やはりこのシリーズはこの2人抜きでは決して語れない。
