Tomo

狂気の愛のTomoのレビュー・感想・評価

狂気の愛(1985年製作の映画)
4.3
💥正気のない無秩序で異常な狂気💥



夜の第三部分、いや、それよりイザベル・アジャーニ主演のポゼッションを観た方なら分かるだろう。

とにかく最初から最後までイカれてて、1人もまともな人間がいない、異常で狂気でしかない作品。


なんだこれ?

何が言いたいか全く分からん💢
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だってズラウスキー作品ですから(笑)



僕も3回観てようやくストーリーの流れが分かったよ。
っていうか、そうなってくると逆にこのイカれっぷりがメチャ面白くなってくる。

だから点数つけるなら1回目が1.5点、2回目が3.0点、3回目で4.3点。



ハンガリー人のレオンはパリへ行く列車の中で、ギャングであるミッケと出会い、意気投合する。
しかしミッケとの出会いにより、レオンはギャングの情婦マリーをめぐる争いの中に巻き込まれていく………というストーリー。


とにかく最初からめちゃくちゃ。
暴れる、銃打ちまくる、爆発するなんてのは当たり前で、テーブルの食事の上をのたうちまわったり、デブ男がちんこ丸出しで走り回ったり、エプロンしたジジイの尻が丸出しだったり……..

出てくる人全てが狂気の人間で、無秩序な世界としかいいようがない。


これこそズラウスキーの狂気だ❗️


ヒロインのマリー役はソフィー・マルソー。
ラブーム2の3年後だから、まだ20才前。
なのになんなんだこの色気は?

劇中で唐突に縄跳びしたり、けんけんぱしたり。かと思えば官能的なシーンで魅せつけたり。とにかく可愛く魅力的です!


あと、マリーからの電話の後、レオンの嘆き悲しむ姿は完全にコント。
ここは是非観てもらいたいシーン🤣


ストーリーは実は単純なのに、しょーもないカオスな行動、言動でこの作品は難解に感じる。
でも、その異常な狂気を面白いと思った時、秩序の中にいる自分自身の正気をぶっこわしたくなる衝動が起こるかもしれない🧨



…………….「風とともに去りぬ」さ、ケツの穴!

…………….当時のサンジェルマン・デ・プレ界隈の街並みが美しい!
Tomo

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