《13日の金曜日》は、腐るほど製作されているスプラッタホラーの草分け的存在で、正直本編の殆どは大して怖くないのに、最後の湖の名シーンだけで記憶に残り、その後にシリーズ化され、あの感動を味わいたいが為に懲りずにまた観てしまって後悔するを繰り返す作品群だ。
基本はあまり頭が働かない時が鑑賞どきだ。
十作目の今作は続編というよりも同人誌の二次創作という風情で、cryonicsで四百五十五年後に蘇るというもの。
しかし彼らの会話に四百五十五年の叡智の蓄積は見られず、大して科学も進展したようには見えない。
例えば冷凍したキュウリを解凍すればわかるが、75%水分を抱える人体の細胞が不凍液化出来るまでジェイソンも無事で済むわけもない。
宇宙船であれば隔壁はあるだろうから、さっさと一角に閉じ込めて、真空にしてしまえばいいのになんて思ってしまう。
唯一KMの脱着式乳首が落ちるのは気が利いてた。