ふみを

ボーン・アイデンティティーのふみをのレビュー・感想・評価

4.0
香港ワイヤーアクションを殺したのはマトリックスと言えましょう。

そして、マトリックス以後のトンデモカンフーアクションを終わらせたのは、この映画のCQC(クロースクォーターコンバット)だと思っています。

マトリックス以後、話はシリアスなのに、殺陣はトンデモカンフーという、違和感が伴う映画が一時溢れていました(クリムゾンリバーとか)。

しかし、本作のCQCの殺陣は、見た目が非常に実戦的であるため話を壊しません。またカッコ良い演出もできるので、主役の強さを端的に表す事に可能にしています。

この映画のヒット以降、現在に至るまで、欧米の映画アクションは基本的にCQCが主流です。

この間、カンフーアクションはCQCを取り入れようと迷走、試行錯誤を繰り返した感があり(SPLとか)、そうした変遷を楽しむ上でも、ターニングポイントの映画と思います。
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