これ程までに銃撃戦とバイオレンス性を見せつける西部劇も少ないのでは無いかな。
監督はサム・ペキンパー、幼少期に『わらの犬』『コンボイ』を観たくらいで数は少ない。
まず、オープニングクレジットからしてかっこ良い。
鉄道管理事務所にある銀貨を狙い"ワイルドバンチ"がゆっくり騎乗しながら登場するカットを白黒ストップ画を入れながらのクレジット。
無邪気な子供達がサソリをアリの群れに入れ火を点ける…。
何気ないシークエンスだが、ラストの銃撃戦を比喩している様に後から感じた。
見どころは冒頭の強盗のシークエンス、ラストの仲間を救出するシークエンスの銃撃戦は圧巻。これでもかという銃弾が飛び交い容赦なく殺す。
中盤での強奪した銃器類を知る馬車で逃げるシークエンスも見どころ。
国境の橋を爆破して逃げ切る思惑が外れ、車輪がはまって動けなくなる所はハラハラ緊迫感あって『恐怖の報酬』を思い出す。
ウィリアム・ホールデンが実在した強盗団のリーダー、パイクを腰を据えた渋い演技がかっこ良い。
パイクをサポートするダッチ(アーネスト・ボーグナイン)が良い相談役で、ラストは少しウルッとくる。
勝ち目の無と分かりつつも人生を全うした4人達が向かう姿が印象的です。
視聴環境:字幕、ノーカット
パンフ:保有