K

ワイルドバンチ/オリジナル・ディレクターズ・カットのKのレビュー・感想・評価

4.6
ペキンパーを知る入り口にまず今作を観てほしい。当時のカラー映画最多の3600カットを駆使し、スローモーションとカットバックを組み合わせて作り出す独特の流れは、臨場感と緊張感を見事に表現していて、映画の暴力描写に新境地を切り開いた傑作。
90年代初頭のアメリカは、すでに自動車が走り出していたし、飛行機も作られていて、馬と拳銃で荒稼ぎする無法者の時代は終わりかけてた。
同時に、現実世界でも西部劇はすでに"古い映画"という認識が強くなっていた事もあって、『ワイルドバンチ』はまさに時代に取り残された無法者たちの"存在意義"と、その彼らを描いた映画としての"存在価値"を重ね合わせた、"最後の西部劇"という位置付けの映画だったんだろうね。

そして終盤、4人の男が1人の仲間を助けるために政府軍200人以上いる拠点へ。もちろん4人とも死にます。

もし女の子がこの映画を観たら「捕まってる仲間が"捕まった理由"も含めて全面的に悪くない?助ける意味あんの?」って言いそうなんだけど、でもそうじゃない。そんなのどうでもいい。と言うか助ける前に既に仲間殺されてるんだよね。だからまったく意味ないわけ。

でも、そもそも意味なんてない。それ自体が"男の生き様"なんだよ。そうペキンパーは問いかけてるんじゃないかなぁ

今回もおっぱい見れるよ!!!
K

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