重重重重重重すぎる。強烈な反戦映画だ。
第一次世界大戦時のドイツの話だけど、第二次世界大戦の時の日本と同じ雰囲気を感じた。
先生に扇動をされて軍に入ったが、現実は「生きるか死ぬか、それだけ」の世界
悲惨なシーン多々あったけれど、機関銃で左から右へと移動させるショット、こちらに向かってくる兵士たちが次々と倒れていくショット、の繰り返しシーンが強烈だったな(鉄線に手だけ残っていたのも衝撃すぎ)
あと、戦闘シーンは銃声が鳴り止まなくて、人の声もそのせいで途切れ途切れになって耳鳴りのような状態が再現されていた感じがしてリアルだった気がした
休暇で帰ってきたポールは戦地にいない人々の態度に違和感を覚える(国のために命を捨てることは正義なのか?行っていない人には現実がわからない)
表現主義的な部分も良かったな (恐らく)女性と一夜を共にしたあと、その直接的な姿は写さず部屋の壁のみ映すとか
あとシーンがだいぶ短くて、戦争の直接的な恐ろしさ(いつ殺されるか分からない危ない前線)と間接的な恐ろしさ(精神的におかしくなってしまう、食べ物がないとか)の描写が細かく詰め込まれていたな
仲間は次々と残酷な死に方をしていくけれど、最後のポールの死に方はある意味美しかった それで最初でも印象的だった、行進していく若者が一人ずつこちらを振り向いてまた歩いていく、というシーンが最後にもあった なんか「戦争でたくさん人が死んだ」という漠然としたことじゃなくて、一人一人大切な個人が亡くなったんだということを思い起こさせたね
このすぐ後に第二次世界大戦起こってるの恐ろしすぎるな もう本当に戦争いやだ