西部戦線異状なしの作品情報・感想・評価・動画配信

「西部戦線異状なし」に投稿された感想・評価

ENDO

ENDOの感想・評価

4.2
『彼らは生きていた』のカメラに振り返る若者たちのショット。淡々とした描写は若き一兵卒の視点。英雄なんて1人もいなくて塹壕の中の狭い最悪の環境で戦友達と戯れ、女性に憧れ敵国の村人と初体験をし成長していく。戦争が教師となり生活となる。怪我による一時帰郷で家庭や学校に赴くと大人の机上の空論や何のリスクも背負わず声高に祖国に尽くすことを強要し、殉死を称賛する姿勢に幻滅。故郷すら喪失する。戦場だけは嘘なく自分でいられる世界として共依存の関係になって逃げ場がない。不死身と言われた戦友だけが生涯の友となる。有刺鉄線目掛け突進する兵士の横移動撮影の素晴らしさと俯瞰の戦場シーンに圧倒される。余韻のなさに息を飲む。サイレントの演出が色濃く残ってる。呪われたブーツの繋ぎや手が導く蝶に。
月並みですが、戦争してはいけないなぁと思いました。
最前線の兵士たち・その家族の悲惨さが生々しく伝わります。
mmmkkk

mmmkkkの感想・評価

3.7
【第3回アカデミー賞作品賞】

なかなかハード。
ドイツの学生達が戦争に出る話。

戦争に行くのがかっこいーって風潮の中で英雄になりたくてウキウキしながら入隊した若者達がだんだん壊れてく感じが怖い。
ずっとそこら中でドカンドカン鳴ってるのも怖い。

ポールが休暇で帰った時の周りの反応もも残酷。

エンディングがすごい印象的。
Soh

Sohの感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

行進曲歌ってる時のハモリとビブラートがすげえ気になる。そんな余裕あるんか

命令するだけの、街で知り合いだった上官と歩兵たちの温度差
みんなバックグラウンドをあまり知らないが、そのひとたちが死んでいくのがほかの戦争映画よりむしろリアルに思えた

上等なばかりに長持ちし、持ち主が何度も変わるブーツ
足をなくした兵士が写真の上半身を隠したのはなんだろう?
あとタイトルもわからん

隊列で1人ずつ振り返る
【戦争映画史に不滅の金字塔を樹立したレマルク文学の完全映画化!】
「戦争は熱病に似ている」

さすがにこれだけ古い映画を見るにはそれなりの覚悟が必要なんだけど、これは観る価値十分の作品でした。

描きたいことが明確で、主張に揺らぎがない。だから安心してスクリーンに没入できる。

90年も昔の作品でも人々の希望は変わらない。世界平和の希求も、母が子を思う気持ちも、人類普遍の原理です。

「戦争はそんな簡単なものじゃありません」
えふの

えふのの感想・評価

3.9
 隊列、隊列、隊列、誰もかもが並んで死んでいく。教師が青少年を扇動し戦地へ送ろうとしている間にも兵士たちは縦に並んで出征し、戦地では横に並んで突撃して死んでいく。
 WWIIでも相当数の人間が死んだが、これほど武器の大量生産と人命の大量兵士が「画」だった戦争はこれが最初で最後だろう。この時代の西部戦線には歩兵を飛び越して司令部を攻撃する軍用機も、移動式の大口径の砲をもって、機動的に歩兵を制圧する戦車もない。兵士が頼れるのは自分だけだ。だから兵士たちは一様に塹壕に篭り、号令と共に一斉に平原に飛び出して相手の陣地を制圧し、ときに味方の支援砲撃で四肢を吹き飛ばされ、ある時は敵の銃弾で失血し、またある時は顔が見える距離まで迫った敵に銃剣で腹を疲れて倒れていく。
 カメラもそのあたりの事情は心得ていて、過度なカメラワークはない。ライアンやプラトーンのように何カットもつかって隠れた敵兵を演出する必要も傷口をクローズアップすることもない。カメラは蟹のように横へ横へとスライドし、砲弾で吹き飛ばされた、傷を負って倒れた兵士を遠くから見つめる。(そも大写しは一般的ではなかったという事情もあるが)
 西部戦線の本質を戦術的に、また反戦的にもつかんだ名作。

このレビューはネタバレを含みます

[ラストが秀逸]

 なかなか良かった。ドイツの戦地の話だが、アメリカ映画の為、全てが英語になるが、それ程気にならない。それより、戦争の虚しさや儚さがよくよく出ていた。

 主人公のポールが、最初は志願して兵士となるが、次第に戦地の現実を知り、仲間が次々と死んでいく中で、戦争の過酷さや歯車のように使い捨てられていく現実を理解していく所が素晴らしい。

 そして、ラスト、人間には自分の夢を求めることがいかに大切であるかということと、その為にもたらされる現実を突きつけられる、戦地では命がかかる、という二つの事を描いていると思った。

 戦争映画の傑作だと思う(2020.3.8)
愛国心を説く教師に感化されたドイツの若者達が戦争によって命を落とすまでの悲惨さを訴えた反戦映画。不朽の名作だが重くのしかかり過ぎて寝込む
yadakor

yadakorの感想・評価

5.0
英雄を夢見て軍隊に志願した学生達だが、序盤からあっさりと死んでいく
実際の戦場に絶望した青年は負傷し故郷へ帰るが、かつての自分のように意気揚々と志願する学生に、戦場の恐ろしさを伝えきれない
この映画は第一次大戦後に撮られ、アカデミー作品賞までとっているのにやはり第二次大戦がおきた
この"反戦映画の意味のなさ"が既にメタ認知されており、非常に鋭い先見性で人間の本性がしっかり暴かれている大名作
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