「人生劇場飛車角」ではまだ多少軽妙さが残っていた健さんだが、本作ではシリアス100%に舵を切っている。きっとこれ以降はこの路線なんだろうな。
ストーリーは、のちの「仁義なき戦い」シリーズで活躍する笠原和夫とあって、筋がしっかりしていてわかりやすい。
プロットは忠臣蔵をベースとしているので、日本人にはグッとくるのも無理はない。自分も正直ちょっと面白かった(くやしいけど)。
でもまあ、そう何作も観るようなものでもないよなぁ、と思いつつ。
でもこれが10年以上続くという、日本映画の暗黒期の始まりでもある訳である。