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日本侠客伝のレトロのレビュー・感想・評価

日本侠客伝(1964年製作の映画)
3.5
東京の下町、深川木場に古くから根強い地盤がある「木場政組」と新興の沖山組の2つの材木を運び出す運送業者(ヤクザ)とのいがみ合いから始まり、最後には死を賭けるほどの戦いまでに発展してしまう作品
ヤクザものではあるが、がっつりとヤクザではなく、コミカルな部分もまあまあある本作
組長のべらんめぇ口調からの「喧嘩さえ強けりゃあ男になれる…大間違えだぁ。本当の喧嘩は一生に一度あるかぁねぇかだぁ。やるときぁ命を張る。一度こっきり最初で最後てぇいやつだぁ。」という名セリフに痺れたのを皮切りに、長吉の眼光の鋭さに加えての肝が据わった出で立ちからドスの効いた声を発しその場を制する姿や、鶴松の男達が必死で事を成すのを邪魔させない為に堪え忍ぶ姿、鉄の普段はひょうひょうとしてはいるが惚れた女にはなんとかしてやろうという気持ち等、それぞれの男達の筋が通った生き様には「かっけぇぇ~」と自然と口から漏れてしまった🗨️😯
殴り込み時での、組長のセリフを踏まえての長吉の「やるか?」という男の覚悟を決めたセリフには、あたしゃあ震えましたぜ((😮))
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