Yotk

ラルジャンのYotkのレビュー・感想・評価

ラルジャン(1983年製作の映画)
4.2
ロベールブレッソン初で覚書もまだ読み始めで、初見は構図に魅入ってしまって話ついていけなかった。普段わかるように作られた丁寧過ぎる映画を見慣れてしまってたのかも。
望遠のレンズと被写体と一定の距離を考えた時、扉越しに撮ると言うのはすごくわかる、そして扉が多分何か装置になってるんだろうなとも思う(何回も観たらわかりそう)
覚書に何度か出てくる、演技、俳優を嫌う意味がわかった気がする。すごく辛い理不尽な出来事が、社会に対してや被写体に対して距離を取った(レンズの効果もありそう)フラットな撮り方で撮られてる。普段、自分以外の社会の出来事を冷めて見てしまうなという感覚に近い。最後のシーンが特に野次馬の顔が目が見えないところが表れている気がした。
直接的な表現はなく、完璧な構成の画で見せていっているので何度も観返すことが出来るし観るたびに理解が深まりそう
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