ラルジャンの作品情報・感想・評価

『ラルジャン』に投稿された感想・評価

悪の連鎖。瞬間的な憎悪の出現。宗教的というより世俗的な意味においての悪の問題。ストレートに物を伝えるブレッソンの姿勢と思想にすごく共感します。
n
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緻密だ〜

圧倒的に外側から、動きや目線についての演出がついてる気がするんだけど
その結果なによりもカメラ前にいることに安心して、居ることに集中しているように見える。
重さがない?空気と調和してる感…

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Lualdi
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作為的に混入された一枚の偽札を起点として、貨幣制度の汚染とその制度的秩序に生きる者たちの精神的荒廃を描いている。

偽造通貨は貨幣制度という社会の基盤を揺るがす。しかし、それは単なる犯罪に留まらない…

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O
4.6

ずっと観なければと思っていた。やっとみたロベール・ブレッソンの遺作。偽札をきっかけに進んでいく物語、重ねる罪。無駄がない凝縮された85分、天才的なカット割りの連続。手と手を写すショット、一つ一つの所…

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盆栽
4.3

無機質な連鎖と暴力


 ロベール・ブレッソン監督の遺作。無垢と罪、偶然と必然、そして貨幣の冷ややかな力をめぐる寓話。物語は、若者が偽札を手渡す一見些細な詐欺行為から始まる。しかし、この「贋金」こそ…

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ブレッソンはカラー以降が好きだけど、これがブレッソンで一番良い作品かもしれない。

最初は偽札のババ抜きのような展開だが、次第にカネが不幸の要因になる。悪意を誘発するのだ。原作はトルストイ「にせ利札」だが、ドストエフスキーの「罪と罰」も入っているように思えた。
シネヴィヴァン六本木…

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セルゲイ・エイゼンシュテインのモンタージュ理論や、クレショフ効果について最近知る機会があり、「あっ じゃあもしかして、ブレッソンが俳優じゃなくてモデルと呼ばれる素人を使ったのって、要はクレショフ効果…

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こわ……

一つの悪事がきっかけでだんだん大事になってゆく恐ろしさ。
5.0

1回目みた時はソリッドで好きだけどそこまでかな?という気がした。
それから田舎司祭を見て、改めて考えたらこれのミニマル加減の凄まじさをすごく感じたので、もう1回見る。
ほぼ画と展開だけ見て「これ以上…

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