ラルジャンの作品情報・感想・評価

「ラルジャン」に投稿された感想・評価

説明はいらない。状況を見ればわかる
洗礼され尽くしたブレッソンの遺作

全ての動作とそれに付随する音が丁寧で澄んでいる
そここそがブレッソンの1番の心地よさ

画角が提示され、人が動く
シネマトグラフはその連続

500首かしげおじさんは何円くらいの価値なんだろう

ブレッソンの描くカーチェイス

オリジナル予告編もめちゃめちゃカッコいい
自分と作品を信じている

そんでブレッソンは終わり方が本当に素晴らしい
最良の視聴後感

ブレッソンは俳優ではなく素人("モデル")を扱う。そしてモデルを扱う以上、モデルが合う、生きる映画になっていくだろう。その独自の映画手法の練度を高めていった結果が本作や前作なのだとしたら、それこそがブレッソンが示す1番の人間と社会の真実の姿なのではないだろうか

あと、HDリマスター版に付属する七里さんのエッセイも素晴らしかったです
玲

玲の感想・評価

5.0
いややっと見れたじゃん、どこ探してもないじゃん、どこでもやってくれないじゃん、あれ?まてよ図書館?盲点?となり調べたらあるじゃん、、ということで見たぞ〜うお〜すごすぎる〜カウリスマキのカフェ?だっけにポスター貼ってあるのを何かで見て見たすぎた一本。しゅごい 冷徹でめちゃくちゃ整然、間も気の緩められる笑いも排してるような 完璧のような、、カウリスマキ真顔はブレッソンからきてるのかしら シネマトグラフ覚書ですね読みます読みます 
帽子

帽子の感想・評価

3.9
画面中央に配置されるモノ、モノ、モノ。
そして扉の開閉。
無駄がないというか機械みたいな映画。
全ての画面が計算ずくで、動いてる不穏な映画。ブレッソンの『シネマトグラフ覚書』を片手にこの映画を見たが、この作品が彼の遺作らしい。
コメント欄でも見たんだが、台湾のエドワード・ヤンや侯孝賢は、彼の映画に多大なる影響を受けている気がする。
淡々としたモノの撮り方は時に、映画に冷淡な風を吹かせるというか…。
親に金の無心をして答えてもらえなかった少年の小さな罪が、やがて理不尽に巻き込まれた青年の家庭を壊す。そしてまだ別の家族を巻き込みしに追いやる。
場面が進む毎にコトが大きくなっていくのに、カメラは冷徹に事象を映し出すだけ。
この事が出来事の不気味さを殊更強調する。
無数の人の手を介して行き交うモノやカネ。開かれるためではなく隔絶されるためにあるかのような扉やガラス窓。

深すぎてもはや闇でしかないようでいて
一縷の光がこぼれるような
微かな抵抗と善があったのではないかと思う。
Gak

Gakの感想・評価

4.9
なんで俺こんな時間にラルジャン観てんだ

やっぱりブレッソンは能だ
やっぱり今は能が一番おもしろい気持ちだ


物理的ではない暴力
その行き着く先

ps.円盤に乗る派 凄まじくおもしろかったよ だからラルジャン観返そうと思った
棒切れて作ったみたいな人間が出てきて、なんか尻叩いたり、手が悪いことする映画🎞
ブレッソン、ガチ目の変態だと思ってて、こーゆー感じの棒切れ製の白人男や女への執着がすごい……圧を感じるほどの変態性……!!!
手フェチってより、なんつーか、中世の宗教画マニアなんだと思う訳よ。
棒切れで作ったみたいな人間以外はこの世にいるかコノヤロー!みたいな圧を感じる、変態だと思う。

棒切れで作ったみたいな少女の前で全裸になってお馬さんごっこヒッヒーン🐴とかいなないてそう🐎
拘泥

拘泥の感想・評価

5.0
こんなもんを撮れるキチガイ偏執狂,或いは神.その名をロベール・ブレッソンという.私はエドワード・ヤンを愛してるが,彼はどんだけこの映画が好きだったんだろうか.この3年後に恐怖分子が産まれている.
諸作品群の中でもとりわけ手への異常なまでの慧眼を画面に捉えた手の映画だ勿論それだけではないが.媒介物としての金が手を介して渡される時,大体起こるのは悲劇である.それはそうだ,金は元来望まれ,尊ばれるのだから,「何かが起こっている」とされればそれはその時点で喜ばしくはなさそうだ.
そして,間違いだ.媒介物は金だと思いきや,実は手だったらしい.金はその便利な手を媒介として悪意を伝搬する.手は重要だ.人間の持ってる器官でも随一の利便性を持つ.手は渡す.手は書く,折る,開く.手のシーンが与える印象は凄まじい.明示的に手が犯した犯罪のカットの衝撃,そして暗黙にいつの間に手によって犯された犯罪の衝撃,音,そして斧,血.どう進んでもこの異次元の衝撃何故?????安直ながらやはりこの均整,抑制,偏執に還元せざるを得ない部分は多分にあるだろう.喋るだけ喋る眉毛.その内情を解させない人.杓子.完全にアイロンを掛けられたワイシャツ.フィックスの戸とサイレン,珈琲.手,足,檻,護送車や裁判や男の構図に見る,数,または概念としての幾何的ヘリックスを猛烈に感じさせる反復と差異.ある究極に到達した映画の一つといって差し支えない神の一撃.結局俺たちは空を観ていた.これ観てもまだ映画観てキャラに共感したとかしないとかストーリーが良いとか悪いだとかなんだとかだけ言えるのか?
みんな目が死んでる!表情というものが存在しない悪夢のような世界。こんなに悲惨な事が起こっているのに、騒ぎ立てる人は誰もいない。被写体と監督のクールな距離感を感じた。
どのシーンも完璧で最高だったけど、一番好きだったのは裁判のシーン。淡々と事象だけが説明され、結果が冷たく突きつけられる。文句の一つも言いたいシーンのはずなのに、キャラクターから何も言葉が出ない。見ていて本当に恐ろしかった。肝が冷える映画。
 前人未到の境地に達したブレッソンによる最高傑作。ブレッソンをブレッソンたらしめているものは一体何なのか、結局のところはっきりとはわからないのだが、前期の作品から多用される手のクローズアップにしろ"モデル"の演技指導(反演技指導)にしろ、ミニマルな撮影手法にしろ、ブレッソンのスタイルを模倣するだけでは、あの意味深な(というより神秘的な)ラストショットは撮れないということ、それこそがまさにブレッソンが他の追随を許さない唯一無二の作家だということの証左になっている。
べらし

べらしの感想・評価

4.1
66本目

もはやトルストイ原作とかはどこかに吹き飛んでしまう、
『アングスト/不安』の300倍はこわい
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