舌で主をたたえ同じ舌で人間を呪う、的な原則の同質みたいな 賛美と呪いが同じ口から出てくる愚かな人間 それが人間 目を富に向けてもそこに富はない だけど貴賤に対する確かな諦念と怒り 唆す蛇はどこにでも…
>>続きを読むロベール・ブレッソン監督『ラルジャン』(1983)
小さな犯罪によってひび割れていく世界の様相があまりにも美しく、静かだー
全てのカットと人物配置に計算され尽くしたものを感じた。
扉から覗いた…
ブレッソン映画は「抵抗」「スリ」に続き3作目の鑑賞。アキカウリスマキの「枯れ葉」にポスターが登場したり、タルコフスキーと比較する評論が存在するなど、私の好きな映画監督や映画に時折出現する映画なので、…
>>続きを読む友人と久しぶりに見たが、見直しても新鮮に息を呑んでしまう。少年たちが社会の中に紛れ込ませた偽札によって引き起こされる悲劇の連鎖。
あまりにも厳格な構図、ショット。厳しすぎる展開と結末は、まさにカネの…
フレンチノワールの完成系。静かに進んでいく悲劇や全編から漂う死の匂いにソナチネと同じ空気を感じた。ミニマリズムに準じた起承転結の繰り返しも、どこか武作品っぽいね。ブレッソン監督作品はいうほど見てない…
>>続きを読むニセ札に始まり、凶器に終わる。物、モノ、もの。手、手、手。紙、紙、所詮紙きれ。暴かれる物質社会、救いのない逆わらしべ長者。それを不意に止める女の手は壊れた物を集め、実る恵を享受する。けれど。
映画芸…