入る/出る、開く/閉じる、こっち側/そっち側ブレッソンの演出術が画面に完璧にでている作品。
金に狂わされている限り社会の奴隷であり続ける、反対運動にのめり込めるわけでもなく中途半端。その半端さが現代…
扉に隔たれ、都市に取り残された虚構を人間の体を通じて見る感じだった。人から人の手へ譲渡されていく貨幣に翻弄される人間、社会から個人への容赦ない繋ぎと、暗闇で確かに蠢いているそれ、を映画館で見れなかっ…
>>続きを読む今まで観た映画の中で1番の傑作だった
朝食の跡、「何も教えてくれないのね」、留置所ベンチのシーンが印象的
登場人物のカットイン前後に余白を作る固定ショットの現実みたいな演出とか、あまりにも優れた映像…
先ずは観られて嬉しい。ブレッソン監督の遺作。流石の完成度だった。
イヴァンさんがカメラ屋を出て車に乗り込んで走り去っていくまでをじっくりと定点カメラで捉えたショットは、何かとんでもないことが起こり…
ロベール・ブレッソンの画面を見る僥倖は、あらゆる瞬間、すべてのものが鮮明な輪郭におさまっており、そこに提示されているものを識別しようとする感性が逡巡することはいささかもないという点に尽きる。
フィル…
アクションがあってリアクションが省かれる、過程を取り除いて淡々とした結果だけが映される。これを貫徹しているからすごい。とにかくミニマム。勉強になった。
ドラマよりも問いができあがる。この世界の分から…
どのショットを観ても美しくて惚れ惚れする。ただブレさんスタイルで群像劇やられると初見はむずい。
二周目でようやく理解できた。
普通の人間が榎津巌に堕ちるまでの過程を『復讐するは我にあり』より丁寧に…
アメリカ映画の暴力表現の長い歴史に対抗し得るレベルで暴力が表現されている稀有な非アメリカ映画。
アメリカ映画は運動を捉えることで暴力を表現する術に圧倒的に長けているが、この映画では扉、ガラス、柵な…