あやめ

バストで勝負のあやめのレビュー・感想・評価

バストで勝負(1955年製作の映画)
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De Sica, teatroの役者だった事もあって他の映画俳優と比べても演技が並外れてて最高ってぴっぴが言ってた、大笑いしながら何度も巻き戻して身振り手振り真似してた、確かにね
映画の役者と舞台の役者の違いは前者がいかにリアルに見せるかに集中するのに対して後者はいかに分かりやすく誇張して演技するかだっていつだか習った気がするけれど、(だからMastroianniとかその時代の若手俳優、演技なんかした事なくてある日オーディション受けてみて通ったから始めたみたいな俳優 (追記:彼も舞台俳優から始めたらしい!すでにde sicaの書いた脚本で舞台やってそれで少し有名になったのかな確か) の演じるキャラクターには少なからず自分のessere naturaleが混じってて、まあ映画である訳だから悪くはないんだけれどDe Sicaや他の舞台から始めた俳優とはぴっぴ曰くアナザーレベルらしい)こんな昔のイタリアンコメディ映画には舞台俳優のような演技も確かにしっくりくるなと

ぴっぴにDe Sicaの演技最高だよねって言われてえまって彼があのDe Sica?!ってなったくらい知識不足な私にとって彼は毎回重〜いネオレアリズモの映画ばかり作ってる監督だったからこんなコメディをそれは上手に演じてるのを見るのは少し不思議でした、イタリアらしさが詰め込まれてるっていう点は共通だけれど

ちなみに監督のMario Cameriniは1895年生まれ、20年代に映画を撮り始めたくらいだからuno dei primissimi registi italiani だ!すごい!
彼の映画で1960年のCrimen, Alberto SordiとVittorio Gassmanが出演する同じくコメディが面白いらしいので観ようと思います
あやめ

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