秋風

黄色い涙の秋風のネタバレレビュー・内容・結末

黄色い涙(2007年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

この夏流した黄色い涙はもう二度と流れない。夢に挑み続けたこと、挫折を知った上で自分の夢への決断。この経験はもう二度とないということかな?

偉くなった漫画家ではなくて"売れてない"方にフォーカスが当たっていると犬童監督が仰っていた。その人たちの普段の日常、心情に重きを置いているところ。芸術家を夢見てもがく4人と地に足ついている裕二との対比がはっきりしている。

最後の栄介のシーンは、心に刺さる。あのシーンだけでも観てよかったって思った。
漫画家の世界を信じてみたい、と。子供の頃からの夢なだけであって決して偉くなりたい訳ではないということかな。

才能とはなにか考えるよりもまずはやってみる。この大事さ。私もこんな人生にしていきたい。あと涙の流れ星、いい歌。嵐が好きなのでより楽しめた。それに内容もアイドルキラキラムービーではないところがとても好感。
フィルム上映なこともあり、より昔の時代を味わえて良かった。
秋風

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