豪華キャスト、名曲と共に、男性同士の多様な関係性からうまれる、繊細な心情の変化を描いた戦闘シーンのない戦争映画。
生業が俳優でないキャスト選定ということもあり、若干話し声が聞きづらい部分もあったが、プロの俳優のスゴさに気付かされると同時に、その不完全さがこの映画の深みを助長させていると感じた。
特に坂本龍一による「Merry Christmas Mr.Lawrence」は、物語の舞台インドネシアジャワ島の、エキゾチックさと登場人物の感情の揺らぎが見事に表現されていると強く感じた。
通常の映画ではあまりみられない様々な要素が相まって、映画の枠に収まりきらない、芸術作品として観る方がいいのではないかと思う。
