2020年代を生きる私には到底受け入れ難い描写が幾つもありました。
無意味な処刑やむごい差別など、戦争という状況下ではいかに倫理観が働かないかが描かれていました。
人種によってはっきり線引きされた世界、そんな中でも抗えず芽生えてしまうのが愛や友情。
この状況で出会ってなかったら、全く違う関係性を築いていただろうに、戦争という状況が全てを狂わせてしまいます。
正直、抽象的すぎたり話が分かりづらかったりで、ここの感想を幾つか読むことでようやく本作への理解度を深めることができました。
あまりに豪華すぎる出演陣に、言わずと知れた名曲、印象的な幾つかのシーン。
最後、終戦後裁かれる立場となったハラ軍曹がランウェイ氏に送った"メリークリスマス、Mr.ランウェイ"のセリフとあの表情。
今でも多くの人の心に焼きついて残っているように、人種やしがらみを超えて得た友人のあの顔を一生忘れることなく過ごしていったのだろうかと想像させられます。