ななこっこ

戦場のメリークリスマスのななこっこのレビュー・感想・評価

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)
4.0
怪物観て坂本龍一のピアノ曲をもっと聴きたいなと思って観たのがきっかけ。
THE古めかしい日本の映画だけど胸がきゅっとなる感じが好きだった。思い出してじわじわくるもう一度観たくなる映画。

キャスト陣の演技が素晴らしい。全体的に滑舌あまり良くなくて聞き取れないセリフも多々あるけど、絶妙な表情の違いに引き込まれるからまあ許せる。

坂本龍一演じるヨノイ大尉がボウイ演じるセリアズに惹かれるシーンなんてセリフはないけど、人が恋に落ちる瞬間を観てしまったってこういうことか!と思う。
2人とも十字架を背負っている感じ。

ビートたけし演じるハラも、初めはゲイに対して批判的だったけどトムコンティ演じるロレンスに対して信頼関係みたいなものが生まれて最後あんな優しい顔になるのが良い。
たけしの最後の左右非対称な顔、武器としてここで効いてくるんだなあって。
一度観たらしばらく忘れられない、若干のトラウマ。ファーデルクリスマス。

やっぱり人が生きていたいって思うきらきらした目とか必死な瞬間ってすごく美しいと思った。人間の本能に惹かれるものなのかな。
また観たいです。
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