Haman

魔 デビルズ・オーメンのHamanのレビュー・感想・評価

魔 デビルズ・オーメン(1983年製作の映画)
5.0
香港がマジでヤベェ。

キックボクシングの試合中にタイ人ボクサーの姑息な反則により弟が首を骨折。一生の障害を負わされたため、香港からタイまで飛んで喧嘩を売りにいくお兄ちゃん。すると何度も幻覚で見たタイの寺院を発見し、即身仏になりかけカピカピ坊主に"前世でお前と私は双子だったんだよ。私が魔神信仰の術師に邪魔されてこのまま即身仏になれずに腐ったらお前も死ぬよ"という謎理論を告げられる。
お兄ちゃんは勿論ふざけろと一蹴するが、その夜にホテルで口からウツボが出て来てしまったので、半ば強制的になりかけ即身仏のお願いを聞き入れ出家し術師と対決することにした。

術師は手作り感ある毛糸なコウモリ軍団、頭蓋骨だけのワニの大群、得たいの知れないドロドロから出現するエイリアン的な頭部、最終的には術師自らの生首が飛んできて血管巻き付け攻撃などを仕掛けてくる。なぜ頭部縛りで攻撃してくるのかは知らん。
とりあえずどうにか勝ったお兄ちゃんは寺院に戻るやいなや、お前香港帰れよ、と言われ香港へ帰り即シャワーセックスを始める。出家とは。

倒したかに見えた術師だがまだ他に3人の術師がいた。そして、その3人の術師によって謎の霊力強め女史の復活儀式が行われる。
復活の儀式はまず体長2~3mのワニの腹部を割き死体を入れて保管し、ウジ虫だらけになったところを取り出す。次にウジ虫付きの肉とドリアンを頬張り吐き出す。その吐き出したものを次の術師がバナナの皮と一緒に頬張り吐き出す。それを次の術師が生の鶏の尾っぽと一緒に頬張って吐き出し、ワニに保管していた死体に食わせるというもの。
映画的に作られたゲロではなく、劇中の流れ作業で作られた単純本物吐瀉物なのでマジで気持ち悪くてヤバかった。

そうこうして、復活した術師と禁欲を破り仏に嘘をついたために力を失ったお兄ちゃんが再びネパールで戦うことになる。力を失ったお兄ちゃんは、千年霊芝というマジックでマッシュルームなキノコエキスを腕から体内に入れて立ち向かうのであった…。完

ヤバすぎてストーリー羅列しちゃったけど、香港映画の胡散臭さを結集凝縮して煎じたその出来に震えること間違いなし。人類史に残る名作。



p.s.
2回目の鑑賞。
早々と2回目の鑑賞をしましたがやはりぶっトんでいて、2回目の鑑賞とは思えないほどの興奮でありました。文句なし5.0。大傑作。

2.5回目の鑑賞。
ずーーーっと口からウツボが出るシーンをコマ送りで見てまして至福で南無。
Haman

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