海月

カルメンという名の女の海月のネタバレレビュー・内容・結末

カルメンという名の女(1983年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

ひさびさゴダール
これがソニマージュか!
女がゴダールの肩に手をのせたとき、弦楽がとまる。
ゴダールはずっと棒で音を鳴らし、その音は劇伴と呼応する。
劇伴、とはいえ弦楽団が実際にいるから、半分外、半文内の論理で作用する音は、ゴダールや清掃員らが奏でる音と呼応し、世界と映画をつないでいる。
ところどころにはさまる海のショット(かなり長い)も印象的だし、かなり引きで波をおさめたあと、すこしよりの引きになったのが感動的だった。波に対して引きのアップがあるのか、、。
階段を転げ落ちる攻防(サスペンス)→恋愛の攻防(上下の押し倒し、メロドラマ)は喜劇的であり、圧巻。
その後のモップで我知らず血を拭くおばさんがいい。
海月

海月