Ren

ディア・ハンターのRenのレビュー・感想・評価

ディア・ハンター(1978年製作の映画)
1.0
後味が悪く、救われようのない結末。見ていてとてつもなくしんどくなるのに、見るのをやめられない。二度と戦争を繰り返さないために、観ておかなければと思わされる。初めての感覚だった。戦争の悲惨さ、むごさは、知っているつもりだったが、それは言葉として、事実としてしか知らなかったんだと思い知らされた。映画として、映像として観ると、想像を絶していた。この映画を観てもなお、戦争を正当化する人はいるのだろうか。戦争を少しでも受け入れている人、戦争を正当化している人に、観てほしい。間違いなく、自分の誤りに気づくと自信をもって言える。それくらい迫力がある映画だった。観ていて辛いしベトナムをネガティブに映しているので評価は低めだが、戦争の現実を知れるという点で、深いメッセージが込められている、後世に語り継がれるべき映画。感動したという実感はなかったのに、ニックが亡くなるシーンは涙が止まらなかった。友情に感動したとしても、腑に落ちない。きっと、これは心を動かされたときの涙ということなのだろう。初めての感情で不思議だった。
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