ディア・ハンターの作品情報・感想・評価

「ディア・ハンター」に投稿された感想・評価

鎌鼬

鎌鼬の感想・評価

4.0
初めの1時間こそ陽気で目一杯楽しんでいるけれど、後の2時間が本当に重くて暗くて辛い。戦争から帰ってきてからは表情で語り、複雑な感情がひしひしと伝わってきた。
結婚式で新郎新婦が一滴も垂らさずに飲めなかったのが後半に効いてきて、うーん辛い苦しい。戦中は何かピンと張っていて、誰かがいつ切れてしまうのかハラハラした。同じ思いで戦場に向かっても全く違う状態で帰ってきてしまう、その皮肉に胸が痛んだ。
長い!w もうちょっとテンポよくできんのか…とも思うけど、これはこれでゆったりとした味わいが出ていいとも思うし。
クリストファー・ウォーケンがアカデミー助演男優賞を受賞した映画ということで観たかったのだが、ウォーケンの演技に期待しすぎたのか、こんなもんか、という感じだった。だけどウォーケンファンにとっては重要な映画だと思う。ウォーケンは来た仕事を断らないので、つまらない映画にも結構出てるが、これはウォーケンの出演作の中でもダントツに硬派でかっこいい映画だった。
視聴2回目。
ものすごい映画だと思った記憶があるけど、やっぱりすごかった。

デ・ニーロっていろんな名演技を残してるけど、これは数少ない"静"のデ・ニーロかな。

ベトナム戦争ものって、本当に名作が多いけど、この作品もすごかった。
有名なロシアンルーレットのシーンは映画史に残る名シーンだった。

それにしても名優って、ハンサムとかじゃなく、一度観たら忘れられない顔をしてるよね。デ・ニーロはもちろん、クリストファー・ウォーケンもそうだし、ゴッドファーザーの兄弟役の人もスティーブ役の人も忘れられない顔。そこも名優と呼ばれる条件なのかも。

音楽も素晴らしかったな♪
SeikaFilm

SeikaFilmの感想・評価

3.0
陽気な仲良し幼なじみがベトナム戦争へ行く。
過酷で残忍なベトナムでの体験に、人間性も普通の生活も失われてゆく。

ロバート デ ニーロ×メリル ストリープ
ねぎお

ねぎおの感想・評価

4.5
アカデミー受賞作品を観よう33(1978年第51回作品賞/監督賞/編集賞/音響賞/ 助演男優賞)この助演男優賞はニック役クリストファー・ウォーケン


なんだろう・・。
このおかしな気分。
なんとも言いようの無い余韻。
最初の1時間、酔っ払ったアメリカ人のひどいドタバタを冷めた目線で見ていたら、最後になってその1時間がジーンと染みてくるような・・。

ここからセントエルモスファイヤー・・愛という名のもとに、ひいては男女7人夏物語につながる群像系譜と言ったら怒られるかな。
でも後世の方々は確実にここから何かを得て創作したはず。

やっぱり戦争は嫌いだし、本来輝ける時を過ごすべき人が不本意に殺し殺されの世界に追い込まれる不条理。そりゃ残された人間は「ニックに乾杯」としか言えねー!!

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この作品の主要キャストのアカデミー賞に限った俳優の賞の受賞は6個ですよ!
まあデニーロとメリルがいれば自ずと多くなるわけですが・・。

「君の瞳に恋してる」は今作の不思議な余韻に貢献!



スタンリー役のジョン・カザールはおなじみ「ゴッドファーザー」のフレド!
当時メリル・ストリープと恋仲で、今作撮影開始時には肺癌だった。公開を待つことなく死去。これが遺作。
nicoden

nicodenの感想・評価

4.1
何があっても見捨てない。
約束を守るために赴くベトナムのパート。
そして、誰もが話さないが、複雑な感情が錯綜し、鼻歌からゴッドブレスアメリカが全てを包み込むラストシーンは素晴らしい。
アメリカのために亡くなった人に寄り添う鎮魂歌だ。
Amazonで久しぶり鑑賞。
ミーンストリート、ゴッドファーザー、タクシードライバーを演じてから数年でここまで別人になるデニーロさん、恐ろしいですな。
醸し出す肩幅の分厚さがそれぞれ全く違う。
トラヴィスはぶっ飛んでるけど肩幅ちっさいの。だから可愛さもある。
ディアハンターのデニーロは山小屋で美味しいシチューとか作ってくれる頼れるお父さんって感じ。
この映画の悲劇はベトナム戦争から帰ってきたとき、素直に友達と会えないフィルターができてしまってるところ。
でもきっとあの友情は続くんやろなっていう嬉しい映画。
何という作品…
あの曲、この作品のテーマ曲だったんだ。
大昔に観たけど、今回、初見も初見だった。
こうだっただろうな、ああだったな、と思ってた所、丸っ切り違っていた。

お酒と鹿狩りが好きな青年たち。
結婚式の次の日にも鹿狩り行ってから、戦争へ。
日常の延長線上にベトナム行ってくるわーから、それが大きな間違いだと、戦争ナメンナヨと、放り込まれる。
前半がドンチャン楽しかったからこそ、時間が経つにつれシンドかった。

ニックの(ウォーケンさん)笑顔、美しかった。
話し方は変わらなかった。

しかし、戦争ヤメレ、もう。
やっぱり名作。昔見た時は、前半のシーンが長いと感じたけど、あの教会はロシア正教のものだし、ロシア系移民の人々がペンシルベニアの鉄鋼の街で肉体労働をしながら貧しくも助け合いながら生きていたのかな?なんて思いながら観た。ベトナムに徴兵された3人の若者。想像を絶するような悲惨な体験に苦しむ彼らの姿が、前半の部分と対比されて戦争の罪深さを色濃くしている気がした。そう考えると前半のシーンも重要なんだと思った。メイルストリープがすごくキレイ。デニーロのキレた時の演技もすごいし、この作品がジョン カーザルの遺作になったと思うと、それもまた感慨深いものがある。久しぶりに観たけどやっぱりいい映画。
長い、前半めちゃくちゃ長いけど
終わった後に思い出すと自分のことじゃないのにあの時間を思い出して陰鬱になる……
無知な時間こそが幸せで経験とは人を生涯で変えていくものだ的な言葉を思い出す。
反戦映画として最高峰、戦争によって起きる人間のその後
とりあえずロシアンルーレットって聞く度に思い出すのよ……
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