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八月拾五日のラストダンスのmhのレビュー・感想・評価

八月拾五日のラストダンス(2005年製作の映画)
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南方戦線が舞台の日本のB級戦争もの。
汚した衣装などかなり凝っているいっぽうで、偵察機が正確な機銃掃射してくるなどミリタリー考証が中途半端でなかなか集中できない。
真っ白い紙にサインペンで書かれた伝単はさすがにどうかと思う。
南方といってるけど、はっきりとした場所は語られない。
・ロケ地がフィリピン。
・玉砕ではなく永久抗戦の方針になってる。
・相手はアメリカ軍。
そんなあたりから、フィリピンの山中と予想してたら、「祭部隊」との名称が登場。これが祭師団(第15師団)のことだとしたらビルマ戦線ということになる。(ヒロインが静岡出身だとわかる会話で、豊橋の出身者が多い祭師団だったらもっと別の展開になりそうではあるんだけども)
まーフィリピンと考えるのが一番妥当かな?
話のキモは、「反戦の立ち位置だった従軍看護婦が次第に軍国主義に染まっていってしまう」ところだと思うんだけどどうなんだろう自信ない。
怪我をして置いてけぼりになっている米兵のために投下された食料を、全部いただいちゃったのはずっこけた。米兵に分ける分けないで、もうひと悶着あれば、テーマが深掘りできたのにね。
戦争映画見たい勢が見たいのは「野火」とか「日の果て(1954)」みたいなヤツであってボーイミーツガールじゃないんだよなぁと見てて思った。
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