タミキーリ

赤穂浪士 天の巻・地の巻のタミキーリのレビュー・感想・評価

赤穂浪士 天の巻・地の巻(1956年製作の映画)
3.8
原作は大佛次郎の「赤穂浪士」そのため堀田隼人が出てくる。大きな物語の流れはもちろん知っているが、どの役者が何の役を演じるかという楽しみ方ができる。討ち入り時の千坂兵部が主君である上杉綱憲を必死で止める画と、指揮をとる内蔵助を交互に映す演出が良い。

しかし、1961年の「赤穂浪士」とキャストや監督が被るので、手元に用意してたキャスト一覧が61年版で間違えており。どうみても内匠頭が大川橋蔵に見えず。(61年は橋蔵が内匠頭)しかも、内蔵助も片岡知恵蔵より頬の垂れ具合が違う。(61年は知恵蔵が内蔵助)しばらくして間違いに気がついた

その、片岡知恵蔵扮する立花左近と左近を騙っている内蔵助との対峙場面は、初見の人が観ればハラハラする場面だが、何度も忠臣蔵をみている側とすればワクワクするのである。