赤穂浪士 天の巻・地の巻の作品情報・感想・評価・動画配信

「赤穂浪士 天の巻・地の巻」に投稿された感想・評価

ちょいとシニカルな忠臣蔵。松田定次監督の三作品を、しかも忠臣蔵を連続して観てすが、安定の職人芸と言うところでしょうか。個人的には、大友柳太郎にシンパシーを感じますね。
『忠臣蔵 櫻花の巻・菊花の巻』と個人的に甲乙付けがたい出来だけど、重厚さはこちらが上かな。最後の民衆に見送られていく姿は何とも言えない感慨が。
原作は大佛次郎の「赤穂浪士」そのため堀田隼人が出てくる。大きな物語の流れはもちろん知っているが、どの役者が何の役を演じるかという楽しみ方ができる。討ち入り時の千坂兵部が主君である上杉綱憲を必死で止める画と、指揮をとる内蔵助を交互に映す演出が良い。

しかし、1961年の「赤穂浪士」とキャストや監督が被るので、手元に用意してたキャスト一覧が61年版で間違えており。どうみても内匠頭が大川橋蔵に見えず。(61年は橋蔵が内匠頭)しかも、内蔵助も片岡知恵蔵より頬の垂れ具合が違う。(61年は知恵蔵が内蔵助)しばらくして間違いに気がついた

その、片岡知恵蔵扮する立花左近と左近を騙っている内蔵助との対峙場面は、初見の人が観ればハラハラする場面だが、何度も忠臣蔵をみている側とすればワクワクするのである。
山岡

山岡の感想・評価

3.5
春日太一氏が忠臣蔵入門編として紹介していたので鑑賞。実は恥ずかしながら、忠臣蔵に触れるのが今回が初めて。

実際見てみると、現代の口語とかけ離れた言葉遣いや、説明を極力カットしたシンプルな作りは正直、初心者にはかなりキツかった。予備知識なしだとサッパリ分からない人もいると思う。


とはいえ、僕は前述の春日氏の解説でストーリーのアウトラインと主要登場人物、見どころを事前にインプットしていたのでここのセリフに分からない部分があってもトータル的には問題なく、存分に忠臣蔵世界を味わうことができた。


とにかく市川右太衛門演じる大石のどっしりとした存在感にやられた。特に片岡千恵蔵演じる立花左近との台詞以外の表情や仕草だけでコミュニケーションをする見事な演技合戦は鳥肌ものだった。そしてクライマックスの吉良を捉えて殺すまでの口上というか決め台詞がカッコ良すぎて、そしてこれまで押し殺してきた感情を一気に爆発させる様があまりにも凄まじいインパクトがあった。

2時間30分オーバーの大作ながら、ややダイジェスト版的な印象すら感じた。やはり大河ドラマやお正月の10何時間スペシャルでこそ語れるスケールのドラマなのだろうか。折を見て他の作品も見ていきたいと思う。
MRFOX

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4.0
忠臣蔵といえば、浅野内匠頭の切腹と吉良上野介が往生際悪くジタバタするシーンの印象(プラス谷村新司とかベーやん)だったが、本作にはどちらもなかった。
80〜90年代の年末年始長編時代劇の過剰な演出だったんだね。
本作は忠臣蔵のストーリーが一般教養として認知されている頃の作品なので、説明的な台詞等は一切なく、見どころがテンポ良く凝縮されてる感じ。
他の忠臣蔵映画も見比べたいと思った。
toro

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2.8
みんな死ぬけど赤穂浪士は生き続けるっていう話。

やっぱり忠臣蔵は年末のテレビ特番で見てたイメージが強いので、2時間31分の映画でも短く詰めた感じがした。

あと、伝助あっさり殺されて可哀想だった。
同じ松田定次監督の「忠臣蔵 櫻花の巻・菊花の巻」が、憎き吉良上野介を討ち果たすという感情的な要素をベースにしたオーソドックスなストーリー展開なのに対して、これは架空の人物でニヒルな堀田隼人に焦点が当てられていたり、これまた架空の女性スパイ・おせんが登場したり、スピンオフ的な要素が多い。そもそもの幕開けが、生類憐みの令が施行されている時代背景を反映して、「お犬様」の登場である。原作が大佛次郎の小説なのでそうなっている。
その分、堅苦しい感じは薄れ、娯楽性が高まっている。

個人的に好きなシーンに、立花左近のシーンがある。京を出て、江戸への東下りの途中、武器の密輸がバレないよう、皇室御用人の立花左近になりすますエピソードも創作やけど、これが圧巻。立花左近役が、「櫻花の巻・菊花の巻」では大石内蔵助役の片岡千恵蔵なので、ちょっと変な感じもするが、市川右太衛門との名優対決は圧巻。

忠臣蔵を二度楽しむのには最適な作品。
12月14日。
と言うことで、観てみた。

やっぱり、クラシックとなってるような作品は、それなりの理由が有る。面白い。

本作の一番の名場面を僕が選ぶなら、三島宿。キャストのトップにクレジットされてるのが立花左近なのは何で?と思ってたけど、片岡千恵蔵が最高にカッコいい。そして、それを受ける市川右太衛門の大石内蔵助も良い。

もうね、三島宿の場面あたりになると、自分も赤穂浪士の一員ぐらいの気持ちになってるから、襖の向こうに潜んでる面々と同じく、観てる僕も涙してた。

「南部坂雪の別れ」がないのが残念。

やっぱり、赤穂浪士、忠臣蔵は作り続けて欲しいなあ。今が旬のキャストでキチンと作ってくれないかなあ。
赤穂浪士達だけでなく侍や世間そのものを客観視するオリジナルキャラを入れたことでぐんと厚みが増した。あと生類憐れみの令で始まる導入が見事すぎる。
年末の時節、見たくなったので鑑賞。
セリフの不明瞭なところがあり、また武士言葉が多く見ずらかった。
東映5周年記念らしく配役やセットなどスタンダード画面ではあるが、豪華絢爛である。目力による無言の演技など歌舞伎的であるが、現在の映画にはない独特の雰囲気を堪能。
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