ササキ

真田風雲録のササキのレビュー・感想・評価

真田風雲録(1963年製作の映画)
3.8
面白い。東映始まって以来の大赤字を叩き出したと言われているけど信じられない。これこそ大衆娯楽じゃないか、と思うけど今で言うマンガ実写の残念な作品的反応だったのかもしれない…。福田善之の戯曲からさらに踏み込んでいる部分もある。中村錦之助の猿飛佐助に対して服部半蔵を差し出したことで佐助の虚無が匂ってくる。戦国時代の終わりと60年安保の闘争の終わりが重ねられているらしい。みんなかっこ悪い終わり方をする。何かが終わった後に始まる人生というものに底知れぬ不安を抱えていた人達が活写されている。
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